
スポーツ界における新型コロナに対する支援が数多くみられる中、現役を退いたサッカー界のレジェンドたちによるチャリティー・支援活動が話題となっています。
ここでは日本になじみ深い選手を中心に、世界各国のサッカーのレジェンドによる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策への対応・支援をまとめました。
ジュビロ磐田黄金期の礎を築いたドゥンガ氏が食料約10トンを寄付
ブラジル代表選手として過去3回のワールドカップに出場し、1999年以降はジュビロ磐田のアドバイザーも務めたカルロス・カエターノ・ブレドルン・ヴェーリ(通称:ドゥンガ)氏。
現役時代と変わらぬ闘将ぶりは、コロナに対する支援でも発揮されています。
「我々はこの戦いを続ける。無駄にしている時間はない」というコメントと共に、ドゥンガ氏は約10トンの食糧と2,000個のおむつを調達。リオグランデ・ド・スル州をはじめとするブラジルの慈善団体に寄付しました。
Dunga se une a la lucha contra el coronavirus: dona 10 toneladas de comida | Marca
日本サッカー界にとってもおなじみ!ジーコ監督ら元ブラジル代表19名が寄付金を呼びかけ
Jリーグの黎明期を支え、「2006 FIFAワールドカップ」での日本代表監督就任など、日本人にとってなじみ深いプレイヤーのひとりであるジーコ監督(アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)。
ジーコ氏をはじめとするW杯スペイン大会の元ブラジル代表メンバーら19名は、ブラジルでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防止するための寄付金を募りました。
ジーコらの呼びかけから1週間で集まった金額は、なんと日本円にして約5,500万円!「我々はブラジルのために再び行動を起こすことにした」というコメントからも、母国ブラジルへの思いが伝わります。
サッカー=ジーコ氏ら元ブラジル代表、新型コロナの寄付金募る | ロイター
元イタリア代表ヴィエリ氏が手掛けるチャリティーTシャツがカッコいい!

日本でも多くのサッカーファンから支持を集める、元イタリア代表のクリスティアン・ヴィエリ氏。「FIFA100」にも選ばれるほどの実力もさることながら、引退後はアパレル経営やDJデビューなど、多岐に渡る活動で人気の元サッカー選手です。
そんなヴィエリ氏は今回の新型コロナ感染拡大に対しても、精力的な支援活動を見せています。自身のアパレルブランド「SY32」では、イタリア小物を扱うセレクトショップ「Posto Segreto(ポストセグレート)」とコラボしチャリティーTシャツ「Andra’ Tutto Bene」を販売。売上の全額をヴィエリ氏の母国 イタリアのNPO法人「ALATHA ONLUS(アラタ・オンルス)」に寄付することを発表しています。
多くの著名人も愛用する「SY32」のチャリティーTシャツは、オンラインショップから購入可能。人気ブランドのTシャツを購入することでサッカー王国 イタリアへの支援にもつながります。気になる方は要チェック!
元スペイン代表・シャビ氏は地元バルセロナの病院へ100万ユーロを寄付
スペイン代表としてW杯の初優勝、二度のUEFA EURO制覇へと導いた元サッカー選手のシャビ・エルナンデス氏。今回の新型コロナウイルスパンデミックに対し、最前線で闘うスペイン・バルセロナの病院へ100万ユーロ(約1億1,700万円)寄付しています。
支援を受けた病院はTwitterで「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に立ち向かうため、シャビ・エルナンデス氏とヌリア・クニジェラ氏から100万ユーロの寄付をいただきました。皆さまのご協力とご支援に感謝いたします」とコメントしました。
シャビ氏、妻とともにバルセロナの病院に100万ユーロを寄付 | AFP通信
自身が所有する医療施設を治療センターに!コートジボワール元代表・ドログバ氏
元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ氏は、自身の財団活動の一環で2016年に建設された旧首都アビジャンの病院施設を、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療センターとして提供することを発表しました。
ドログバ氏はコートジボワールの英雄としても人気が高く、アビシャンの地方議会長ヴィンセント・トー・バイ・イリエ氏も「愛国心のある行動と考えられるギフトをもらい、ドログバに感謝している」とコメント。国を思う英雄を称えました。
サッカー界のレジェンドによる伝説級な行動や支援に勇気づけられる
10トンの食糧支援や100万ユーロの寄付、医療施設の提供、チャリティーTシャツの売上全額寄付など、スケールも大きいサッカー界のレジェンドたちによる支援。
支援規模の大きさもありますが、こういった支援活動の「行動」自体に、多くのサッカーファンが勇気づけられているのではないかと感じました。
まだまだ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響は各地で続きそうですが、彼らの行動を励みにみんなで力を合わせて乗り越えていきたいですね。
文:奥山 至、編集:塩田南