
スポーツ選手による新型コロナウイルス(COVID-19)対策支援は、寄付や物資提供だけにとどまりません。チャリティーイベントやオークション、チャリティーグッズの販売など、私たちも参加できる支援を行っているスポーツ選手がたくさんいます。
ここではちょっと面白くて、心が安らぐ、ユニークな新型コロナウイルス(COVID-19)対策支援についてまとめてみました。気になる動画やオークション、グッズ販売などあれば、ぜひチェックしてみてください。
マリオテニスでも錦織圭選手の強さは顕在!異色のeスポーツチャリティーイベントで準優勝
日本時間5月4日、Nintendo Switch「マリオテニス エース」を使ったオンライン対戦イベント、「Stay at Home Slam(ステイ・アットホーム・スラム)」が開催されました。
こちらのイベント、単なるeスポーツイベントと侮るなかれ! 参加者は世界各国の現役プロテニスプレイヤーをはじめ、ミュージシャンやモデルなど各界の著名人だらけ。日本からは錦織圭選手や大坂なおみ選手が参加し、なんと錦織選手&DJのスティーヴ・アオキ氏による異色ペアが、準優勝の成績を収めました!
参加者は賞金2万5000ドル(約270万円)、優勝者はさらに100万ドル(約1億700万円)を受け取り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の基金へと寄付することとなっています。
【Eスポーツ】錦織圭&スティーヴ・アオキ組「マリオテニス」大会で準優勝 | Olympic Channel
「モノ」ではなく「コト」を出品。新型コロナ対策支援チャリティー「夢体験オークション」がゴルフ業界で話題に
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響により営業停止を余儀なくされた、ノースカロライナ州のゴルフクラブ名門「パインハースト・リゾート&カントリークラブ」。従業員たちを救うため、「一生に一度の夢のような体験」をオークションにかけ、結果的に総計29万4,980ドル(約3,200万円)の落札金が従業員救済ファンドへ寄付されました。
この例を参考に、ゴルフジャーナリストの舩越園子さんらが発起人となり、チャリティーオークション「夢体験オークション」が開催されています(6月13日現在)。
2018年日本ゴルフツアー選手権覇者の市原弘大プロや、ベテランキャディーの進藤大典氏とラウンドする権利など、プロゴルファーやキャディさん、船越さんにより出品されたユニークな「夢体験」。落札額で集まったチャリティー金は、医療従事者や子どもたちの支援団体に全額寄付されるとのことです。
「ゴルフのチカラ」でみんなのために「夢体験オークション」で支援の輪を | 新潮社 Foresight(フォーサイト)
マスク20万枚寄付を実現!アスリート75人の想いが集結した「#つなぐ」プロジェクト
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、マネジメント会社「UDN SPORTS」に所属するアスリート75人による「#つなぐ」プロジェクトという活動が展開されています。支援内容は選手間で話し合われ、地域の自治体や医師会との連携のもと、医療従事者や学童らにマスク20万枚を寄付しました。
「#つなぐ」プロジェクト所属アスリートのひとり、サッカー元日本代表の香川真司選手は「いろいろと話し合いを重ねて、一人ひとりがやれることをやっていきたい。この状況を皆さんと乗り越えていきたい」とメッセージ動画を投稿しています。
香川、桃田らがマスク20万枚寄付 競技の枠を越えアスリート75選手が「#つなぐ」| SANSPO.COM(サンケイスポーツ新聞)
「アメトーーク!」でもおなじみ「マエケン画伯」がチャリティーグッズを販売予定
ミネソタ・ツインズ所属、「マエケン」こと前田健太投手は新型コロナウイルス(COVID-19)の治療にあたる医療機関への寄付を目的として、マエケンオンラインストアー開設を発表。テレビ朝日のバラエティ番組「アメトーーク!」でもおなじみ・マエケン画伯による、完全オリジナルグッズが販売されるとのことです!
同番組「絵心ない芸人」の大ファンである私としては、このニュースを目にして初めに思い浮かんだのは、番組内でマエケンが書いた動物(?)のイラストたちでした(笑)。
ストアは7月の販売スタートを目標に、現在準備中とのこと。野球ファンのみならず、「絵心ない芸人」ファンのみなさんは今から心待ちにしておきましょう!
“絵心ない”マエケン画伯がオリジナルグッズ販売 収益は医療機関へ寄付「7月目標で準備しています」| スポニチ Sponichi Annex
元プロテニス世界ランキング5位のブジャール選手、寄付を条件に「バーチャル・デート」を引き受ける
アメリカ放送局「CNN」によると、2014年ウィンブルドン準優勝を果たし世界ランキング5位を記録したウージニー・ブジャール選手は、米国のコメディアンであるボブ・メネリー氏からのデートの誘いに対し、4,000ドル(約43万円)の寄付を条件に引き受けたと報じられました。
「?」が頭に浮かぶ記事ですが、ブジャール選手はこれまでもチャリティーを目的とし、デートを行っているとのこと。ちなみにメネリー氏とのデートは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響から「バーチャル・デート形式」が取られたそうです。ステイホームが叫ばれるこのコロナ禍において、新たなチャリティーの形となるかもしれませんね。
Eugenie Bouchard on dating in the age of coronavirus | CNN
参加する私たちも楽しめる! 明るいニュースを届けてくれるスポーツ選手たち
現役選手によるeスポーツイベントをはじめ、夢を購入するという新しいオークション、75名にも及ぶ大規模なチャリティープロジェクト、バラエティ番組の延長上で開始されるグッズ販売、バーチャルデートなど、実に多種多様で他に類を見ないユニークな支援活動をご紹介しました!
寄付金や物資提供といった物理的な支援のみならず、参加する人や見ている私たちまで楽しめるユニークなチャリティー活動。ぜひ皆さんも参加してみてはいかがでしょうか?
また、こちらでもスポーツ界のチャリティー活動について紹介しています。サッカー、野球、ゴルフなどさまざまなジャンルのスポーツでチャリティー活動の動きは活発です。ぜひチェックしてみてくだい。
文:奥山 至、編集:塩田南