
世界的なパンデミックにより、日本国内においても「緊急非常事態宣言」が出された、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大。
世界が困窮する中、スポーツ業界においては最前線に立つ医療従事者や感染拡大に苦しむ地域に対して、これまで数多くの支援活動が行われてきました。
その中でも「チャリティーTシャツ」という支援のカタチが注目を浴びています。ここでは、特に話題を集めたTシャツ5つをピックアップ! 支援に対する選手たちの想いやこだわりをご紹介します。
北海道日ハムのチャリティーTシャツ、医療現場の寄付と支援へ
プロ野球 パ・リーグ所属の北海道日本ハムファイターズは、6月1日までの期間限定で医療従事者への支援・サポートを目的としたチャリティTシャツ「THANKS MEDICAL WORKERS Tシャツ」を受注販売。収益の一部は今後、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に奔走する医療現場に寄付されるそうです。
先行して、販売収益のうち50万円が既に札幌市中央区「Organic Kitchen Chikyu」へと寄付され、同店舗による市内医療機関の方々に約500食分のお弁当を届けるプロジェクトを支援しました。
北海道日本ハムがチャリティTシャツの受注販売を発表 「白衣」で医療従事者を支援 | スポーツナビ
サッカー元イタリア代表のヴィエリ氏「医療や福祉は絶対に活動を止めてはいけない」という想いに賛同し、限定チャリティーTシャツを応援
サッカーファンの間で話題を集めているチャリティー活動のひとつが、元イタリア代表のクリスティアン・ヴィエリ氏が手掛けるアパレルブランド「SY32」から販売されているチャリティーTシャツ「Andra’ Tutto Bene」です。
ヴィエリ氏が現役時代に背番号に掲げていた「32」を冠するSY32は、有名芸能人やスポーツ選手にファンが多いことで知られるイタリアのアパレルブランド。今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大に際し、イタリア小物を扱うセレクトショップ「Posto Segreto(ポストセグレート)」とのコラボレーションによりチャリティーTシャツ「Andra’ Tutto Bene」の販売に至りました。
「医療や福祉は絶対に活動を止めてはいけない」というPosto Segretoの想いより、こちらのTシャツの収益全額がNPO法人「ALATHA ONLUS(アラタ・オンルス)」に寄付されるとのこと。限定商品ではありますが6月現時点でも購入可能のようです。遠く離れたイタリアを支援するきっかけとして、チェックしてみては?
クライミングジムを救おう!クライミングの女王・野口啓代の呼びかけに多くの賛同の声
東京五輪から追加されるスポーツクライミングで金メダルを狙う、日本のクライミング界の女王 野口啓代さんが、自身のInstagramを更新。アウトドアブランド「THE NORTH FACE」主宰による、クライミングジムを支援するチャリティーTシャツを着用し、協力を呼び掛けました。
6月1日から販売が開始されたこちらのチャリティーTシャツ、販売期間は6月30日まで。売り上げの収益は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で苦境を強いられている、THE NORTH FACEと関わりの深いジムに寄贈されるとのことです。期間限定販売なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
クライミング女王・野口啓代が、ジムを救済すべく“チャリティーTシャツ”で協力呼びかけ! | THE DIGEST
これぞ本当のヤバT!J1名古屋・千葉選手の「二十歳の千葉 Tシャツ」
ここでちょっと、ユニークなチャリティーTシャツをご紹介。J1名古屋グランパスから販売されている「二十歳の千葉 Tシャツ」です!
サッカーファンであればご存じ、DF千葉和彦選手の二十歳当時の写真。現在の爽やかな印象に相反して無表情なまま佇む謎の青年時代の姿は、テレビメディアで紹介されるなり瞬く間にSNSで話題に。大きな反響を受け、クラブサイドがグッズ化に乗り出しました。
公式オンラインショップで購入可能で、売上金の一部は千葉選手の希望を受けて新型コロナウイルス対策に奮闘する医療従事者に寄付されるとのこと。Tシャツについて千葉選手は「どのシチュエーションにも対応できる。強いて言うなら、冠婚葬祭の時だけは着るのは自粛して」と話しているそうです(笑)。
J1名古屋・DF千葉和彦『衝撃写真』グッズが医療従事者を助ける!「20歳の自分、抱き締めてあげたい」 | 中日スポーツ・東京中日スポーツ
ファンなら手にしない理由が見つからない?アルバルク東京・須田選手デザインのチャリティTシャツ
B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」では、SG/SF須田侑太郎選手プロデュースによるチャリティーTシャツが、完全受注受付にて販売されました。B.LEAGUEファンやアルバルク東京ファンであれば、予約済み!という方も多いのではないでしょうか。
受注受付期間が6月7日までであったため、残念ながら現在は入手することができませんが、製作費を除く売上すべてが「災害復興特別基金(新型コロナウイルス災害)」に寄付されるとのこと。今後も同様のチャリティーグッズが販売される可能性があるので、気になる方は今後の情報も要チェックです!
【アルバルク東京】チャリティグッズ受注販売のお知らせ | スポーツナビ
募金?寄付?チャリティーに参加したいけど何を選ぶべきか迷う…そんな方におすすめの「チャリティーTシャツ」!
5月25日、日本国内における緊急事態宣言は解除されました。しかし、「流行の第二波」や「都市部でのクラスター発生」など、新型コロナウイルス感染症の感染拡大はまだまだ予断を許さない状況です。 特に医療従事者の方々は、今もなお最前線で闘い続けています。
そのような方々を何かしらの形で支援したいと考えている人は少なくないはず。今回ご紹介した「チャリティーTシャツ」は、数あるチャリティー活動の中でも参加しやすい支援かもしれません。また、Tシャツが支援の証として手元に残るので、何か行動を起こしたいけど何をしたらいいかわからないという方におすすめです。是非気になるTシャツをチェックしてみてください。
また、こちらではチャリティーTシャツに限らず、スポーツ選手たちのさまざまは支援活動をご紹介しています。寄付金・物資の支援から、オンライン対戦やバーチャルデートなどといったユニークなものまでさまざま。どれも選手たちのファンを思う気持ちや個性が感じられる活動ばかりです。ぜひご覧ください。
文:奥山 至、編集:塩田南