
天真爛漫な笑顔が魅力のお笑い芸人 みやぞんさんへ、 「暮らしに笑顔を届ける」をコンセプトに運営するニュースメディア『amy happy days』がインタビュー。
みやぞんさんが語ってくれたエピソードを「にこにこ」「のんびり」「わくわく」「おもしろ」「ほっこり」といった5つのテーマでお届けします。
今回は第2回「のんびり」エピソード。みやぞんさんが外出自粛期間中に、おうち時間で考えていたこと、気づいたことについて伺いました。
●本連載は全5回でお届けしています。これまでの記事はこちらからご覧ください。
- みやぞんが、どんなときも「笑顔で楽しく生きる」と決めた理由【みやぞん × amy happy days 連載 第1回】
- みやぞんがおうち時間で気づいた「幸せ」とは?【みやぞん × amy happy days連載 第2回】
- 笑いは“お持ち帰り”できる!?みやぞん流 笑いの哲学とは?【みやぞん × amy happy days 連載 第3回】
- 海外の人は「ハッキリ言う」から素敵。みやぞんが海外ロケで感じた日本との違い【みやぞん × amy happy days 連載 第4回】
- 絶対に自分を責めない、みやぞんが考える幸せ論【みやぞん × amy happy days 連載 第5回】
2年間ずっと「エコ炊き」だったことに気づいたり、苦手な機械にチャレンジしたり。楽しみながら過ごしていました
みやぞんさんは、お家で何をしているときが一番リラックスできますか?
ラブ(愛犬)と一緒にお酒を飲んでるとき! お酒は大好きですね、毎日飲みます。
コロナ禍において、お家で過ごす時間も増えたと思います。緊急事態宣言期間中、みやぞんさんはどのように過ごされてましたか?
緊急事態宣言直後は、仕事がストップしましたね。なので家で掃除したり、自炊をしたり。ご飯を炊こうと思ったら、2年間ずっと「エコ炊き」だったことに気づいたんですよ。もっとおいしく炊ける設定があったなんて、知らなかったんです。
新たな発見がありましたね。
他にも部屋のこんなところに扉があったんだとか(笑)。そういうことに気づくきっかけになりましたね。
あと、「Amazon」っていうのを初めて頼んでみて、家の屋上に芝を引いたり、DIYみたいなことをやってました。
そうこうしてたら、テレビのお仕事がリモートの収録に切り替わったんだけど、僕とにかく機械がダメなんですよ。正直「やめてくれよ!」って思うくらい、苦手だったんですけど。「これであってるのかな?」って不安になりながらも自分でなんとかセッティングしたりして。
いろいろあったけど楽しみながら過ごしてたかな〜。
気が重くなったっていいじゃん、誰だって悩みはあるよって。そんな思いを込めてメッセージソングをつくりました

緊急事態宣言中、メディアやSNSでは暗いニュースばかり目についてしまって、不安になったり、気が滅入るような時期もありました。みやぞんさん自身は、そのような情報とどのように向き合ってましたか?
あんまり暗いニュースに心動かされないように、映画を見たりしてました。ニュースを見てもやることはひとつじゃないですか。外に出ちゃいけないんだから、家にいるだけ。
深刻に考えはじめると気が滅入るだけでしょ?嫌なニュースを見るからツラい。じゃあ見るのやめよう、好きな音楽聞こう、お風呂に温まって映画でも観ようって。そんなことを考えながら気を紛らわしてましたね。
いま、こんな時期だから寄付とかボランティアとか「何かをやらなきゃいけない」って思う人もいるはず。それで本当にやることを見つけて行動するのは素晴らしいと思う。
でも僕はその「何か」が思いつかなかった。それでちょっと落ち込んでしまった自分もいたけど、それでもいい。「だったら、ゆっくりしよう」って思うしかなかった。
みやぞんさんも気分が沈む時期があったんですね。
そりゃあ気分も沈みますよ。でも自分がそんな状態になってるんだから、他の人も同じようになっているかもしれないと思って、メッセージソングを歌ったりしました。
「何かやらなきゃ!」って思って動ける人はいいけど、そうじゃない人もいる。人それぞれだし、比べちゃダメだと思うから。落ち込んだっていいじゃん、誰だって悩みはあるよ、私何やってんだろうって思わなくていいよって。そんな気持ちを込めて歌ったりしてましたね。
人と喋れる幸せとか、命がある幸せとか。幸せって見つけようと思えばいっぱいある

あんまり大げさに考え過ぎると、自分でもコントロールがきかなくなってエスカレートしちゃうから。とにかく考えすぎないこと。
この自粛期間中に、みんなが「大変」「ツラい」「気分が重い」って感じることはあったと思うけれども、逆に今まで身近にあった幸せに気づく時間にもなったんじゃないかな。
家族と向き合える時間ってこれまでなかったよなとか、普通に仕事ができてるのってどんなにハッピーだっただろうとか、こういうときあの人と連絡取りたいなって思った人が本当の友達だったんだとか。いろんなことに気づくきっかけになったと思うから。
これまで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなったことで、日常がどれだけ幸せだったか、気づくきかっけになりましたよね。
幸せって、たぶん「気づくもの」だと思うんですよね。
僕中学校2年生のとき、複雑骨折で入院してたんですけど、隣のおっちゃんが「あのジュース買ってきてくれ」って言うんですよ。こっちは足骨折してるのにね。1回、2回は良い人ぶって買いに行ったんだけど、毎回言われちゃって。「僕足骨折してるんだけどな」って思いながらその人をよく見てみたら、足が無かったの…。
そのときに、なんて自分は未熟なんだと思いましたね。骨折したときはマジかよって思ったけど、普通に生きるってどれだけ幸せなんだろうって気づくきっかけになりました。
人と普通に喋れる幸せとか、命がある幸せとか。実は幸せって見つけようと思えばいっぱいあるんだけど、人間ってどうしても「なんであの人こんなこと言うのかな」とか「会社に行くと批判言われるかもしれない」とか、嫌なことや不安なことばかりに目がいってしまいがちだから。
改めて日常を見つめてみると、実はいいこともたくさんあるんだなって。そんな気づきがたくさんあったので、今回僕はいい時間をもらったなと思ってますね。
※次回の連載記事は8月7日(金)18:00を予定しております。お楽しみに!
みやぞん
1985年生まれ、東京都足立区出身のお笑い芸人。 2009年、幼なじみのあらぽんとお笑いコンビ・ANZEN漫才を結成。 一度見たら忘れられない規格外の天然キャラと天真爛漫な笑顔が魅力。 歌ネタを得意とし、自主制作曲「足立区の歌」で足立CMグランプリ2年連続受賞。 「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)や「天才てれびくん hello,」(NHK Eテレ)などの人気番組にレギュラー出演中。
●本連載は全5回でお届けしています。これまでの記事はこちらからご覧ください。