
photo by NHK連続テレビ小説『おちょやん』公式サイト
2020年11月末から放送をスタートした連続テレビ小説(通称:朝ドラ)103作目の『おちょやん』。いよいよ、5月14日(金)に最終回を迎えるとあって話題になっていますね。
実はドラマのヒロインである竹井千代には、実在のモデルがいるのをご存知ですか?
“大阪のお母さん”と呼ばれた女優「浪花千栄子」さんがその人です。朝ドラ『おちょやん』は、今なお上方女優の代名詞といわれている、浪花千栄子さんの人生を描いた実話ドラマなのです。
ここでは、そんな話題の実話に基づく朝ドラ『おちょやん』のモデルについて詳しくご紹介! さらに脚本を手掛けた脚本家や、キャスト、あらすじ、主題歌、最終回放送日など、朝ドラ『おちょやん』に関する情報をとことんご紹介したいと思います!
- 1 朝ドラ『おちょやん』のモデルはナニワの大女優・浪花千栄子
- 2 朝ドラ『おちょやん』のあらすじは?
- 3 『おちょやん』のキャスト相関図とモデル一覧
- 4 主な登場人物や団体のモデルは
- 5 朝ドラ『おちょやん』の脚本家は、ドラマ『半沢直樹』を手掛けたあの人!
- 6 主題歌は秦 基博の『泣き笑いのエピソード』!
- 7 朝ドラ『おちょやん』の放送はいつまで?最終回の日程は?
朝ドラ『おちょやん』のモデルはナニワの大女優・浪花千栄子
朝ドラ『おちょやん』のモデルである浪花千栄子さんは、大阪府南河内郡東板持町(現在の富田林市東板持町)で、養鶏業を営む貧しい家の娘として生まれました。
満足な教育を受けることなく、8歳で道頓堀の芝居茶屋へ女中奉公に出されてしまいます。しかし、それが転機となり、18歳で女優の道に進み、芸名「香住千栄子」として端役で映画デビュー。
1929年には「新潮劇」に参加、さらに1930年には2代目・渋谷天外(しぶやてんがい)や曾我廼家十吾(そがのやじゅうご)らが立ち上げた劇団「松竹家庭劇」(後の「松竹新喜劇」)に加わり、天外と結婚へ。
その後、天外らが旗揚げした「松竹新喜劇」でも、看板女優として活動しますが、天外が新人女優・九重京子(ここのえきょうこ)との間に子どもをつくってしまったため、離婚。そして「松竹新喜劇」を退団することに。
離婚したことで、芸能界から姿を消した千栄子でしたが、NHK大阪放送局プロデューサー・富久進次郎が見つけ出します。
彼に出演を請われたことで、“大阪のお母さん”と呼ばれるきっかけとなったNHKラジオ『アチャコ青春手帖』の花菱アチャコの母親役として女優復帰へ。
そして、その母親役で、浪花千栄子の人気に火が付きます。『アチャコ青春手帖』は長寿番組となり、映画化もされました。
数々映画やドラマ、元祖CM女優としても活躍
浪花千栄子さんはそのほか、ブルーリボン助演女優賞を受賞した『祇園囃子』や『夫婦善哉』、黒澤明監督『蜘蛛巣城』、『宮本武蔵』、小津安二郎監督『彼岸花』、溝口健二監督『近松物語』、勝新太郎さんと共演した『続悪名』など、日本を代表する名監督の作品や数々の名作映画に出演をしています。
テレビでは大河ドラマ「太閤記」で、緒形拳さん演じる秀吉の母「大政所」を演じ、その優しく温もりのある大阪弁に「浪花の大阪弁は国宝クラス」との高い評価を得ました。
そんな浪花千栄子さんの「大阪のお母さん女優」というイメージが決定的になったのが、大塚製薬「オロナイン軟膏」のCM出演。「浪花千栄子でございます」というセリフで始まるこのテレビCMは全国の家庭で親しまれ、オロナイン軟膏を手にしてほほ笑む浪花さんの看板が街の至るところに貼られました。浪花さんは元祖CM女優でもありました。
女優業を退いた晩年には、京都嵐山・天龍寺内で、養女とともに旅館『竹生(ちくぶ)』を経営していたのだとか。
1973年12月22日、消化管出血のため、66歳でこの世を去りましたが、没後に「勲四等瑞宝章」を受章するなど、今でもその名女優ぶりが語り継がれています。
今回の朝ドラ『おちょやん』は、浪花千栄子をモデルとしていますが、物語を大胆に再構成し、フィクションとして描かれています。
「おちょやん」の意味は?浪花千栄子を象徴する大阪ことば
作品名である「おちょやん」とは、大阪ことばで「おちょぼさん」がなまったもの。
とはいえ、「おちょぼさん」という言葉も聞き慣れないですよね。おちょぼさんは「小さい女中さん」のこと。
つまり「おちょやん」とは、茶屋や料亭などで働く女の子を意味します。
先ほどお伝えした通り、浪花千栄子は8歳から約8年間、女中として働いていました。その期間が彼女の原点であったことや、その言葉の響きのかわいらしさや親しみやすさから、ドラマのタイトルに選ばれたようです。
朝ドラ『おちょやん』のあらすじは?
さて、気になる朝ドラ『おちょやん』のあらすじをご紹介しましょう。
主人公は、明治末期の日本で貧しい家に生まれた竹井千代(杉咲花)。9歳で道頓堀の芝居茶屋に奉公にでることで千代(杉咲花)の人生が変わります。
芝居茶屋で観たきらびやかな芝居の魅力に心を奪われ、女優の道を目指した千代(杉咲花)は、奉公先を飛び出し、京都で女優として下積みをしました。
その後、大阪に新しくできた「鶴亀家庭劇」に参加したところで、喜劇会のプリンス・天海天海(茂山宗彦)の息子である天海一平(成田凌)と出会い、結婚に至ります。
一平(成田凌)は子どもの頃から子役としてしぶしぶ芝居を続けていましたが、自分が目指す「新しい喜劇」を作ることに目覚め、千代(杉咲花)と二人三脚で新しい喜劇の形を模索していきます。
そんな中、第二次世界大戦がはじまり、千代(杉咲花)と一平(成田凌)の運命が翻弄されます。
戦後、空襲被害を受けた劇団は復活するものの、結婚生活の破綻とともに千代(杉咲花)も芝居の世界から消えてしまいます。
しかし、女優への思いが消えたわけではなかった千代(杉咲花)は、ラジオドラマで12人の子どもを抱える母親役を熱演し、ドラマは多くの人に愛されました。
ドラマは10年に渡って人々に愛され、千代(杉咲花)は“大阪のお母さん”と呼ばれるまでとなります。
そんな千代(杉咲花)の波乱万丈の生涯を、実力派の俳優たちが熱演しています!
『おちょやん』のキャスト相関図とモデル一覧

- 千代の家族(竹井家)
大阪の南河内で養鶏場を営み、父と弟の三人暮らし。千代は学校にも満足に通えず、弟の面倒ばかりを見ていました。父が再婚をしたことをきっかけに千代の運命は大きく動き出します。
- 芝居茶屋「岡安」の人々
千代が奉公をすることになる「岡安」の家族。厳しい中にも優しさにあふれ、千代を見守ってくれる存在であると同時に、芝居の世界に魅了されるきっかけにもなっていきます。
- 芝居茶屋「福富」の人々
「岡安」と長年にわたりライバル関係にあたる「福富」。女将同氏はいつもいがみ合っています。
- 天海天海一座の人々
やがて役者となった千代は、天海天海一座の面々と舞台に立つことに。やがて一平と夫婦となり、新しい喜劇を目指して奮闘します。
- 上方演劇界の人々
千代の憧れの存在となる、圧倒的人気を誇るスター女優・百合子をはじめ、上方演劇界の人々が女優を目指す千代に大きな影響を与えます。
- 山村千鳥一座の人々
役者の世界に飛び込んだ千代にとって、初めの師匠となる千鳥が座長を務める山村千鳥一座。座員である清子は、千代を主役にするために奮闘します。
- 鶴亀撮影所
やがて、千代は「鶴亀撮影所」の大部屋女優となります。失敗を重ねながらも女優として大きく成長していくきっかけとなります。
- カフェー「キネマ」
京都にたどり着いた千代が勤めるカフェー「キネマ」。映画好きの店主が経営し、役者になった千代を応援します。
- 鶴亀家庭劇(第9週~)
「鶴亀」の大山社長が作った喜劇一座。一平が座長を務め、一般の人たちが楽しむことができる芝居を目指していくことになります。
- 福富楽器店(第9週~)
客が減ってきた芝居茶屋「福富」は、喫茶も出来る「福富楽器店」としてくら替えをします。道頓堀を離れた千代は、この福富楽器店へと帰ってきます。
- 岡福(第19週~)
大阪大空襲により焼失してしまった芝居茶屋「岡安」と「福富楽器店」。戦後、みつえは残された子供・一福とともに、焼け野原で「すいとん」を売るようになり、やがて「岡福うどん」を始めます。
では、それぞれのキャスト一覧とモデルは誰なのかを見ていきましょう。
千代の家族(竹井家):キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
竹井千代(第13週~天海千代) | 杉咲花 | 浪花千栄子 |
竹井千代(子ども時代) | 毎田暖乃 | 浪花千栄子 |
竹井テルヲ | トータス松本 | 南口卯太郎 |
竹井栗子 | 宮澤エマ | 浪花千栄子の二番目の母 |
竹井ヨシヲ | 荒田陽向 | 浪花千栄子の弟 |
竹井ヨシヲ(第13週~) | 倉悠貴 | 浪花千栄子の弟 |
ヒロイン・竹井千代役:杉咲花
朝ドラ『おちょやん』のヒロインを演じるのは、数多くのドラマに主演している実力派女優の杉咲花さんです。
東京都出身の杉咲花さんですが、大阪が舞台のドラマなので関西弁での演技になると思われます。そんな杉咲さんの関西弁にも注目です。
ヒロイン・竹井千代役(子ども時代):毎田暖乃
おちょやんの子ども時代の役を演じるのは、子役の毎田暖乃(まいだのの)さん。
実は毎田さん、戸田恵梨香さん主演の朝ドラ『スカーレット』(2019年)でヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の幼なじみ照子(大島優子)の娘・雪子役を演じた子役さんなのです!
「役でイメージが違う!」という声もあるほど、その演技力が高く評価されています。
千代の父・竹井テルヲ 役:トータス松本
千代の母・竹井栗子 役:宮澤エマ
千代の弟・竹井ヨシヲ 役:荒田陽向
千代の弟・竹井ヨシヲ(第13週~) 役:倉悠貴
芝居茶屋「岡安」の人々:キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
岡田シズ | 篠原涼子 | 岡島ヨシ |
岡田宗助 | 名倉潤 | – |
岡田みつえ | 東野絢香 | おまさ |
岡田みつえ(子ども時代) | 岸田結光 | おまさ |
岡田ハナ | 宮田圭子 | – |
女中頭・かめ | 楠見 薫 | – |
お茶子・富士子 | 土居 志央梨 | – |
お茶子・玉 | 古谷ちさ | – |
お茶子・節子 | 仁村 紗和 | – |
女将・岡田シズ 役:篠原涼子
千代(杉咲花)が女中奉公する芝居茶屋「岡安」の女将。
主人・岡田宗助 役:名倉潤
シズ(篠原涼子)の夫「宗助」。
岡田みつえ 役:東野絢香
シズ(篠原涼子)と宗助(名倉潤)の娘役・岡田みつえを東野絢香さん(子ども時代は岸田結光さん)が演じます。
岡田みつえ 役(子ども時代):岸田結光
岡田ハナ 役:宮田圭子
「岡安」の先代の女将であり、シズ(篠原涼子)の母。
女中頭・かめ 役:楠見 薫
奉公に来た千代(杉咲花)に、掃除や洗濯など「岡安」での仕事を厳しくたたきこむ女中頭。
お茶子・富士子 役:土居 志央梨
千代(杉咲花)と同じく、芝居茶屋「岡安」で働く先輩のお茶子。
お茶子・玉 役:古谷ちさ
芝居茶屋「岡安」で千代(杉咲花)の先輩であり、一番年が近く、仲が良い親友でもある。
お茶子・節子 役:仁村 紗和
富士子(土居 志央梨)、玉(古谷ちさ)と同じく、千代(杉咲花)の先輩のお茶子。年が近いため、富士子(土居 志央梨)と喧嘩することが多い。
芝居茶屋「福富」の人々:キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
富川菊 | いしのようこ | – |
富川福松 | 岡嶋 秀昭 | – |
富川福助 | 井上拓哉 | 今井寛三 |
富川福助(子ども時代) | 松本和真 | 今井寛三 |
椿 | 丹下真寿美 | – |
ぼたん | 沢暉蓮 | – |
あやめ | 藤本くるみ | – |
富川菊 役:いしのようこ
「岡安」のライバルである老舗芝居茶屋「福富」の女将。
主人・富川福松 役:岡嶋 秀昭
気の強い妻・菊(いしのようこ)に頭が上がらない、「福富」の主人。
富川福助 役:井上拓哉
菊(いしのようこ)の息子は、井上拓哉さん(子ども時代は松本和真さん)が演じます。
富川福助 役(子ども時代):松本和真
天海天海一座の人々:キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
天海一平 | 成田凌 | 二代目・渋谷天外 |
天海一平(子ども時代) | 中須翔真 | 二代目・渋谷天外 |
須賀廼家千之助 | 星田英利 | 曾我廼家十吾 |
初代・天海天海 | 茂山宗彦 | 初代・渋谷天外 |
須賀廼家天晴 | 渋谷天笑 | 曾我廼家天照 |
須賀廼家徳利 | 大塚宣幸 | – |
漆原要二郎 | 大川良太郎 | – |
天海一平 役:成田凌
のちに千代と結婚をする「天海一平」役を成田凌さん(子ども時代は中須翔真さん)が演じます。
天海一平 役(子ども時代):中須翔真
須賀廼家千之助 役:星田英利
一平(成田凌)の父・天海天海(茂山宗彦)とともに一座を率いる、喜劇界のアドリブ王。
初代・天海天海 役:茂山宗彦
一平(成田凌)の父である喜劇界のプリンス。酒好き、女好きな性格。
漆原要二郎 役:大川良太郎
上方演劇界の人々:キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
高城百合子 | 井川遥 | 岡田嘉子 |
大山鶴蔵 | 中村鴈治郎 | 白井松次郎 |
熊田 | 西川忠志 | – |
須賀廼家万太郎 | 板尾創路 | 曾我廼家五郎 |
花車当郎(第19週~) | 塚地武雅 | 花菱アチャコ |
高城百合子 役:井川遥
大山鶴蔵 役:中村鴈治郎
熊田 役:西川忠志
劇場の支配人であり、鶴亀株式会社の社員のひとり。
須賀廼家万太郎 役:板尾創路
山村千鳥一座の人々:キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
山村千鳥 | 若村麻由美 | 村田栄子 |
薮内清子 | 映美くらら | 村田栄子 |
山村千鳥 役:若村麻由美
千代(杉咲花)の最初の師匠である「山村千鳥」を若村麻由美さんが熱演します。
鶴亀撮影所
役名 | キャスト | モデル |
片金平八 | 六角精児 | 小笹正人または池永浩久 |
小暮真治 | 若葉竜也 | 杉本良吉 |
守屋 | 渋谷天外 | – |
カフェー「キネマ」
役名 | キャスト | モデル |
宮元潔 | 西村和彦 | カフェー「オリエンタル」のマスター |
宇野真理 | 吉川愛 | カフェー「オリエンタル」の女給 |
若崎洋子 | 阿部純子 | カフェー「オリエンタル」の女給 |
鶴亀家庭劇(第9週~):キャスト一覧とモデル
役名 | キャスト | モデル |
天海一平 | 成田凌 | 二代目・渋谷天外 |
天海一平(子ども時代) | 中須翔真 | 二代目・渋谷天外 |
須賀廼家千之助 | 星田英利 | 曾我廼家十吾 |
初代・天海天海 | 茂山宗彦 | 初代・渋谷天外 |
須賀廼家天晴 | 渋谷天笑 | 曾我廼家天照 |
須賀廼家徳利 | 大塚宣幸 | – |
漆原要二郎 | 大川良太郎 | – |
高峰ルリ子 | 明日海りお | – |
小山田正憲 | 曽我廼家寛太郎 | – |
石田香里 | 松本妃代 | – |
須賀廼家百久利 | 坂口涼太郎 | – |
夕(第13週~) | 板谷由夏 | 2代目・渋谷天外の母親「ミキ」 |
松島寛治(第16週~) | 前田旺志郎 | 藤山寛美 |
須賀廼家万歳(第19週~) | 藤山扇治郎 | 曽我廼家明蝶または曾我廼家五郎八 |
朝日奈灯子(第19週~) | 小西はる | 九重京子(渋谷喜久栄) |
須賀廼家千兵衛(第19週~) | 竹本正之 | – |
福富楽器店(第9週~)
役名 | キャスト | モデル |
富川菊 | いしのようこ | – |
富川福松 | 岡嶋 秀昭 | – |
富川福助 | 井上拓哉 | 今井寛三 |
椿 | 丹下真寿美 | – |
富川みつえ(第16週~) | 東野絢香 | おまさ |
岡福(第19週~)
役名 | キャスト | モデル |
岡田シズ | 篠原涼子 | 岡島ヨシ |
岡田宗助 | 名倉潤 | – |
富川みつえ | 東野絢香 | おまさ |
富川一福 | 木村風太 | 今井寛三 |
その他、豪華キャスト陣
千代が京都で出会う人々として西村和彦さん、吉川愛さん、阿部純子さん、映美くららさん、鶴亀撮影所のメンバーは若葉竜也さん、六角精児さん、渋谷天外さん、最後に、ストーリーをわかりやすく進行する語り・黒衣役の桂吉弥さんにも注目です!
主な登場人物や団体のモデルは
芝居茶屋「岡安」のモデル
劇中に登場する「岡安」は、浪花千栄子さんが成人後に居候兼女中として働いていた道頓堀の芝居茶屋「岡島」がモデルになっています。
道頓堀には約二十軒の芝居茶屋があったとのことで、天海一平のモデルである喜劇役者の二代目・渋谷天外(本名・渋谷一雄)が長年居候をしていました。
芝居茶屋「福富」のモデル
「福富」は芝居茶屋を廃業して楽器店に転業することからも、道頓堀の芝居茶屋・稲竹がモデルとなっているとされています。
稲竹は、幕末(1838年)に稲野屋徳兵衛の支援を受けて道頓堀で創業。道頓堀の芝居茶屋の取締役を務める名門となりますが、客の減少からも音楽好きの5代目・今井寛三の提案により、大正5年(1916年)に芝居茶屋を廃業し今井楽器店へと転業しました。
天海天海一座のモデル
天海天海一座のモデルは、初代・天海天海のモデル人物とされる喜劇役者、初代・渋谷天外らが率いた「楽天会」という喜劇団がモチーフになっています。
役者・鶴家団治として活動をしていた初代天外は、喜劇団創設を目論む松竹兄弟に見初められ、明治40年に曽我廼家箱王とともに箱王・団治一座を立ち上げます。その後、箱王は中島楽翁に、団治は渋谷天外に改名し、箱王・団治一座の名も二人の名からとった楽天会に改めています。
山村千鳥一座のモデル
若き日の浪花千栄子さんは京都の「カフェオリエンタル」の女給として働き、そこで出会った女給仲間に誘われるまま嵯峨野のプロダクションに所属。そこで出会った監督の紹介により、村田栄子が座長を務める女性劇団「村田栄子一座」に潜り込み、女優としての一歩を歩み始めます。
この村田栄子一座こそが「おちょやん」に登場する山村千鳥一座のモデルとなっています。
村田栄子一座は京都・新京極にあった三友劇場を本拠としていて、座長兼看板女優でもあった村田栄子さんは新派演劇の草分け「芸術座」に所属したこともある女優で、界隈では名の知れた存在でした。
朝ドラ『おちょやん』の脚本家は、ドラマ『半沢直樹』を手掛けたあの人!
朝ドラ『おちょやん』の脚本を担当するのは、2013年に大ヒットした、かの有名なドラマ『半沢直樹』で脚光を浴びた脚本家・八津弘幸さんです!
シリアスな作品からコメディまで、バラエティに富んだ作品を幅広く手掛けています。
八津弘幸さんが脚本を手掛けた主なドラマは
- ルーズベルトゲーム
- 流星ワゴン
- 下町ロケット
- 家政夫のミタゾノ
- 陸王
など。さらに映画では、
- 神さまの言うとおり
- ラプラスの魔女
などが挙げられます!
朝ドラ『おちょやん』では、“王道の朝ドラ要素”に遊び心を加えて、「これまでとは違った、進化する朝ドラを届けたい」とお話されていました。
最終回、いったいどんなストーリー展開になるのか、楽しみですね!
主題歌は秦 基博の『泣き笑いのエピソード』!
朝ドラ『おちょやん』の主題歌は、シンガーソングライター 秦基博さんの新曲『泣き笑いのエピソード』。
この曲は『おちょやん』のために制作されたオリジナルソングで、毎日を懸命に生きる、主人公・千代の姿に思いを寄せて作られたそうです。
主題歌決定の際、秦基博さんからはこのようなコメントが届きました。
脚本を読ませていただいた中で、主人公・千代の、どんな苦境の中にあってもめげないその心、そして、自分の身にふりかかる不幸や悲しみを糧にして、それらを「笑顔」に変えていく力強さ、明るさ。その部分に一番感銘を受けて、「泣き笑いのエピソード」という曲を書きました。
このドラマを観てくださる皆さんの一日の始まりにそっと寄り添うような歌になれば幸いです。
連続テレビ小説『おちょやん』主題歌は秦 基博さん「泣き笑いのエピソード」! | 連続テレビ小説 | NHKドラマ
秦基博さんのやさしい歌声から始まる朝が、もうすぐ聞けなくなるのは寂しくなりますが、最後まで聞き入りたいと思います!
■主題歌情報
曲名 | 『泣き笑いのエピソード』 |
アーティス名 | 秦 基博 |
作詞・作曲 | 秦 基博 |
発売日 | 2021年01月27日 |
価格 | 1,320円(税込) |
朝ドラ『おちょやん』の放送はいつまで?最終回の日程は?
新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、前期『エール』の最終回が遅れたことから、朝ドラ『おちょやん』の放送開始日も後ろ倒しに。初回は2020年11月30日(月)朝8時〜(NHK総合)放送となりました。
放送開始日 | 2020年11月30日(月) |
放送終了日 | 最終回:2021年5月14日(金) 最終回振り返り放送:2021年5月15 日(土) |
2021年4月時点で『おちょやん』の最終回は、2021年5月14日(金)朝8時〜となっています。
『おちょやん』の次の朝ドラである、『おかえりモネ』も撮影がスタートしています!詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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