
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言が発令された2020年。プロ野球界もその影響を大きく受けた「試練」と「変化」のシーズンでした。
緊急事態宣言の発令を受け、開幕を遅らせてのシーズン。密を避けるための無観客試合や入場制限。今までの経験したことのない過密日程。そのすべてがファンにとってもはじめての経験でした。
ファンが選ぶ「巨人の今年の漢字」

2020年12月14日(月)に、日本漢字能力検定協会が清水寺で発表した「今年の漢字」。今年は「密」が選ばれました。
そんな中、スポーツ新聞「スポーツ報知」巨人取材班が、ツイッターで巨人ファンに向けて、巨人の今年の漢字を募集しました。
困難な日程の中、いつもと変わらぬパフォーマンスを見せてくれた選手たちに、ファンはどのような漢字をあてはめるのでしょうか?
早速見てみましょう!
1.「勇」
多くのファンが選出したのが「勇」でした。いわずと知れたスタープレイヤー「坂本勇人」の「勇」です。
2020年の坂本と言えば、なんと言っても「右打者史上2番目」のスピード記録となった通算2,000本安打の達成。31歳10か月と言う異例の速さでの達成となり、多くのファンを歓喜させてくれました。
坂本自身も2020年6月に新型コロナウイルスに感染している中、乗り越えてのメモリアル達成に「勇」気づけられたファンも多いことでしょう。
2.「二」
今年の巨人は、セントラルリーグを二連覇しました。これは2013-2014シーズン以来の快挙となります。
それ以外にも、前述の坂本勇人選手の2,000本安打達成の「二」。さらには巨人の若き四番、岡本和真選手の「二冠王」など、おめでたいニュースが並びます。
この調子で2021年は「三」連覇!岡本選手には「三」冠王と期待をするファンも多いのではないでしょうか。
3.「和」
2020年の巨人のチームスローガンでもあった「和と動」。さらに二冠王を達成した若きスラッガー岡本和真選手の名前から漢字「和」も多くのファンが選出していました。
ファン声援やチームワークを「和」、選手たちが躍動する「動」をテーマにしたスローガン通りにセ・リーグで躍動した巨人の姿と、才能が花開いた岡本選手へのこれからの期待が込められた漢字になりました。
4.「悔」
昨年までリーグを二連覇していた埼玉西武ライオンズから王座を奪還した福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズ。巨人は四連敗を喫し、日本シリーズ8連敗という不名誉な記録を作ってしまいました。
多くのファンがこの結果に悔しさを覚えましたが、来年への活力としています。
この悔しさをバネに、2021年はリーグ三連覇。さらに三度目の正直で日本シリーズ制覇を狙います。
5.「連」
セ・リーグを連覇した喜びの意味と、日本シリーズにて二年連続ソフトバンクにストレート負けを喫した悔しさが混在する「連」も多くのファンがチョイスしていました。
6.「新」
チーム状況をよく見ているファンからは「新」という漢字も投稿されていました。
新四番の岡本和真選手の躍動、楽天イーグルスから移籍で獲得した高梨投手、ウィーラー選手の活躍、正捕手小林選手を穴埋めする形で台頭した大城選手など、新しい選手の活躍を喜ぶファンの声です。
7.「温」
コロナ渦でもファンに戦う姿勢を見せてくれたプロ野球。球場に行って声援を送りたいけれど、自粛でそれもかなわない。
そんななか、球団はインターネット経由でなんとかファンとともにプロ野球を楽しみ、そしてファンが選手へ声援を送れるような試みをしてくれました。
そんな努力に感謝をし、今までにはない温かみを感じたファンも多かったのではないでしょうか。
2020年の巨人まとめ
スター選手のメモリアル達成や、若い選手の台頭、セ・リーグ二連覇など明るいニュースの多かった2020年の巨人(読売ジャイアンツ)。
しかし、日本シリーズではソフトバンクに敗れ、悲願の日本一は翌年に持ち越す形となりました。ファンとしても「歓喜」と「後悔」が色濃く表れたシーズンだったのではないでしょうか。
シーズンが終わり1カ月。ファンはもう今から来年を見据え、球団とともに「三連覇・日本一奪還」に向け闘う姿勢を見せてくれていることでしょう。
2021年は無事にプロ野球が開催され、球場で熱く盛り上がれることを願っています!