
2021年12月27日(日)、全国の高校生ラガーマンのあこがれの地「花園」で第100回全国高校ラグビーが開幕となりました!
今大会は記念すべき第100回大会となっており、熱い戦いが期待されます。メモリアルな大会を制するのは一体どの高校なのか!?
今回は第100回全国高校ラグビー(2021)の気になるトーナメントの組み合わせから優勝候補の高校まとめ、今大会の注目の選手まで盛りだくさんでまとめてみました!
第100回全国高校ラグビー(2021)の出場校・組み合わせは?

まずは記念すべき第100回の全国高校ラグビーに出場する高校とその組み合わせについてご紹介していきましょう!
高校ラグビーの出場チームの基礎知識
その前に!まずは少し複雑な高校ラグビー特有の大会形式についてご説明いたします。
全国高校ラグビーはトーナメント制で行われますが、トーナメントは8つのブロックで分かれて構成されており、それぞれの山を勝ち抜くとベスト8にたどり着きます。
ベスト8になると、もう一度組み合わせ抽選が行われ、再度トーナメント制で優勝をかけて戦います。
高校ラグビーの世界には、参加校は大会ごとにAシード、Bシード、ノーシードとランク付けがされており、基本的に初戦からシード校同士が激突することはありません。
また、Aシード校は1回戦が免除となり、ノーシード校が一回戦からAシード校とマッチアップすることを避けています。
全国の舞台でいきなり実力差のある相手と闘わずに1勝を目指せるという仕組みになっています。
公式で発表されているこちらのトーナメント表で確認をしながら閲覧をしてみてください。
第100回全国高校ラグビー(2021)の出場校・組み合わせ一覧
それでは、2021の全国高校ラグビーの各ブロックの出場校を解説していきましょう!

photo by 公益財団法人日本ラグビーフットボール協会
【東海大仰星シードグループ】出場校一覧と見どころ
- 東海大仰星(大阪第一)【シード】
- 佐賀工(佐賀)
- 大津緑洋(山口)
- 長崎北陽台(長崎)
- 函館ラサール(北海道ブロック)
- 川越東(埼玉第一)
- 明和県央(群馬)
出場校全63校のうち唯一の一回戦免除、大阪の東海大仰星がシードになっているブロックです。
このブロックの大本命はもちろん東海大仰星。全国高校ラグビー過去5回の優勝経験を誇る名門です。
このブロックでは、佐賀工、長崎北陽台が注目のチームです。順調にいけば2回戦で東海大仰星と佐賀工が激突します。要チェックのカードです。
【京都成章シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 京都成章(京都)【シード】
- 米子工(鳥取)
- 熊本西(熊本)
- 早稲田実(東京第二)
- 尾道(広島)
- 学法福島(福島)
- 城東(徳島)
- 新田(四国ブロック)
伝統の「ピラニアタックル」を武器に花園制覇を狙う京都成章の勝ち抜きが予想されているブロックです。
この京都成章を脅かす存在があるとすれば、東京の早稲田実業。台風の目になれるか期待されます。
【東福岡シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 東福岡(福岡)【シード】
- 長崎南山(九州地区)
- 筑紫(福岡第二)
- 坂出第一(香川)
- 創志学園(中国ブロック)
- 石見智翠館(島根)
- 岡谷工(長野)
- 四日市工(東海ブロック)
こちらもシードの東福岡の勝ち抜けが予想されるブロックです。
東福岡はここ数年は優勝から遠ざかっている高校ですが、かつては全国高校ラグビーを3連覇した経験もある強豪。100回目の記念大会に再び全国の頂点に立つことができるのかどうか注目です。
大綱は島根の石見智翠館。全国制覇のためにグラウンドを人工芝に張り替え飛躍を誓います。
【桐蔭学園シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 桐蔭学園(神奈川)【シード】
- 茗溪学園(茨城)
- 黒沢尻工(東北ブロック)
- 日本航空石川(石川)
- 仙台育英(宮城)
- 富山第一(富山)
- 若狭東(福井)
- 青森山田(青森)
昨年度の全国高校ラグビーの覇者、神奈川の桐蔭学園がシードのブロックです。2連覇を狙う桐蔭学園が初戦で当たるのが茨城の雄、茗渓学園。県大会で圧倒的な強さを見せてきた同校の奮闘が見どころとなっています。
初戦から激闘が期待される注目のブロックです。
【大阪朝鮮シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 大阪朝鮮(大阪)【シード】
- 朝明(三重)
- 昌平(埼玉第二)
- 松山聖陵(愛媛)
- 高知中央(高知)
- 西陵(愛知第二)
- 東海大静岡翔洋(静岡)
- 秋田工(秋田)
今大会のブロックの中でも有数の激闘が期待される大阪朝鮮がシードのブロックです。
もちろん勝ち抜け筆頭は大阪朝鮮ですが、そのほかにも激戦区埼玉・愛知を勝ち抜いてきた強豪昌平、西陵の活躍も期待されます。
さらになんといっても全国ラグビー制覇が15回と最多の名門の秋田工の存在がこのブロックを盛り上げてくれそうです。
【御所実シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 御所実(奈良)【シード】
- 報徳学園(近畿ブロック)
- 國學院栃木(栃木)
- 名護(沖縄)
- 東海大相模(関東ブロック)
- 光泉カトリック(滋賀)
- 山形中央(山形)
- 旭川龍谷(北北海道)
高校ラグビー界のベスト4常連の御所実がシードのブロックです。
優勝に手が届きそうで届かない大会を多く経験してきた同校の悲願の優勝がついに実現されるのかが見どころです。
しかし、このブロックは大阪朝鮮シードブロック同様、ハードな試合が予想される激戦区となりました。
報徳学園、國學院栃木、光泉カトリックといった強豪校がひしめき合い、各試合の消耗度などはトーナメントの結果にも大きく影響してきそうです。
【目黒学院シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 目黒学院(東京第一)【シード】
- 玉島(岡山)
- 開志国際(北信越ブロック)
- 大分東明(大分)
- 新潟工(新潟)
- 関商工(岐阜)
- 熊野(和歌山)
- 中部大春日丘(愛知第一)
東京の目黒学院がシードのブロックです。もちろん、目黒学院の突破が期待されています。が、このブロックに関しては、愛知で不動の地位を築き上げている強豪、中部大春日丘の存在が目立ちます。
悲願のベスト8まであと少しというところまで迫った前回大会。第100回大会にかける気持ちはひときわ強いチームといえます。
このブロックは順当のこの2チームが勝ち上がればベスト8をかけて戦うことになるでしょう。
ジャイアントキリングの可能性を含む注目のブロックです。
【関西学院シードブロック】出場校一覧と見どころ
- 関西学院(兵庫)【シード】
- 盛岡工(岩手)
- 流経柏(千葉)
- 高鍋(宮崎)
- 鹿児島実(鹿児島)
- 札幌山の手(南北海道)
- 常翔学園(大阪第三)
- 日川(山梨)
こちらも混戦が予想されるブロック。
関西学院に加え、流経柏、常翔学園の三つ巴のベスト8争いが非常に興味深いブロックになりました。
第100回全国高校ラグビー(2021)期待の注目選手!
今大会の注目選手をご紹介していきましょう!どの選手もチームの中心選手であり、卒業後のカテゴリーでの活躍が期待させる逸材ばかりです。
佐藤健次(桐蔭学園)
桐蔭学園の主将で、U17日本代表でのキャプテンも経験している桐蔭学園の佐藤健次選手。
卒業後は大学ラグビーの頂点、早稲田への入学が決まっています。
高校ラグビーの有終の美を飾れるかどうか、注目です!
青木恵斗(桐蔭学園)
桐蔭学園をささえるKKコンビの一人、青木恵斗選手。前述の佐藤とともにこの世代の桐蔭を支える選手です。
安田昂平(御所実業)
100回大会での優勝を狙う御所実業のスピードスター、安田昂平選手も今大会の注目プレイヤーの一人です。
将来の日本代表候補ともいわれる逸材です。
近藤翔耶(東海大大阪仰星)
今年からWTBからCTBにコンバートした、東海大大阪仰星のキャプテンです。
今大会唯一の2回戦からの出場、当然優勝が期待されます。
安定ディフェンス力や、ランニング能力の高さなど、高い次元でまとまった選手です。
宮尾昌典(京都成章)
優勝候補、京都成章のチームリーダー、宮尾昌典。
一年生の頃より試合に出続けた経験を活かし、花園での躍動を誓います。
本橋拓馬(京都成章)
身長190センチオーバーの大型選手、本橋拓馬。
得意の空中戦だけでなく、突破力を活かしたプレーも魅力的です。
高校ラガーたちの熱いドラマに注目しよう!
第100回全国高校ラグビー(2021)の見どころ・注目選手の紹介、いかがでしたか?
ラグビーは、激しい身体のぶつかり合いでドキドキハラハラしますが、同時にワクワクもする力強いスポーツです。
また「試合が終わればノーサイド」と言われるほど、対戦相手へのリスペクト、アスリートとしての紳士さをモットーにしています。
激しい試合の先にある感動にきっとあなたも心打たれるはずです。
ぜひ、年末年始はテレビの前で高校ラグビーをご覧になってみてはいかがでしょうか。