
毎年年末から年始にかけて行われる高校サッカーの頂点を決める戦い「全国高等学校サッカー選手権大会」。今回で99回目となる高校サッカーの祭典です。
毎年激闘が繰り広げられる同大会ですが、今年の出場校、優勝候補、注目選手はどのようになっているのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
全国高等学校サッカー選手権大会とは
まずは、初心者の方向けに全国高校サッカー大会の基本情報をご紹介しましょう!
全国高校サッカー大会は、正式名称「全国高等学校サッカー選手権」と言い、高校生を対象とした男子サッカーの全国大会のことです。
大会概要
大会は12月30日に開会し、翌31日が初戦になります。決勝は翌年1月11日です。かつてはもう少しタイトな日程だったのですが、選手の疲労や負担を考慮し、現在のスケジュールになりました。
大会は48校が優勝を目指して戦うトーナメント制で行われます。参加校は各都道府県から1校が出場。東京のみ2校選出されます。
一部、実力が突出している高校や、他大会に出場していてスケジュールが過密となっている高校には特別シード枠が設けられるケースがあります。
参加校選出方法
参加校は前もって行われる都道府県大会が予選会としての機能を果たしています。
それ以外に、他大会との兼ね合いで特別選出される場合もあります。
レギュレーション
高校サッカー選手権は前後半40分ごとの計80分で行われます。インターバルは10分です。ただし、準決勝からはインターバルが15分になります。
前後半で決着がつかない場合は、10分ハーフの延長戦を行い、それでも勝敗が決しない場合はPK戦で雌雄を決します。
第99回全国高校サッカー選手権予想!優勝チーム・ダークホースはどの高校?
それでは、さっそく今回の全国高校サッカー選手権で優勝を狙う強豪校を紹介していきましょう。
青森山田高校(青森)
高校サッカー界の顔とも呼べる存在の青森山田高校。今年も優勝候補の筆頭として君臨しています。
今年秋に行われたプリンスカップでは、全勝優勝を成し遂げ、圧倒的な存在感を示しています。
この世代の代表に選出されている選手やJリーグチームへの入団が内定している選手もおり、今回の全国高校サッカー選手権も、間違いなく青森山田を中心に回っていくと予想されています。
昌平高校(埼玉)
埼玉のサッカー名門校、昌平高校も優勝を狙える位置にいる強豪校です。青森山田の優勝を脅かす高校を選ぶとするならば、昌平高校が筆頭でしょう。
昌平高校の強みは、なんといっても中高一貫で選手を育てる「育成力」。前回大会はベスト8で涙をのみましたが、昨年のメンバーも多数残っており、雪辱に燃えています。
さらに、Jリーグチームへの入団内定をしている選手が4名もいるなど、能力の高さが目立ちます。
市立船橋高校(千葉)
激戦区千葉を2年連続で勝ち抜いてきた市立船橋高校は、昨年度の全国高校サッカーに大きな借りを残しています。
昨年度は、期待をされながらも初戦にPK戦までもつれ敗退。この悔しさをバネに今大会での飛躍を狙うチームです。
メンバー的には昨年度のような絶対的エースはいませんが、チームとしてのまとまりはむしろ昨年より高い評価を得ている市立船橋高校。
チームで勝つサッカーで頂点を狙います。
矢板中央高校(栃木)
前年度はベスト4。今期はベスト4越えを狙う栃木の雄、矢板中央高校も優勝候補の一角。
堅守速攻がモットーのスピード感あふれるサッカーが魅力で、大会屈指のゴールキーパーを中心に硬い守りが特徴です。
全員サッカーで高校サッカーの頂点を目指します。
帝京長岡高校(新潟)
昨年度ベスト4の帝京長岡高校。昨年の中心プレイヤーが多く卒業し、今期は厳しいかとも騒がれていましたが、順調に都道府県大会を突破。
若い選手を中心とした攻撃陣で全国の舞台を戦い抜きます。
藤枝明誠高校(静岡)
前回の全国高校サッカーを制した覇者・静岡学園を県大会で破った藤枝明誠高校。予選会の勢いをそのままに、悲願であるベスト8以上、さらには優勝を狙います。
かつては超攻撃的なサッカーが特徴であった藤枝明誠高校。今年はディフェンス陣を中心としたビルドアップが特徴的な「堅い」チームへと変貌しています。
サッカー大国・静岡を制した勢いで、全国で大暴れをしてくれることでしょう。
丸岡高校(福井)
福井県随一のサッカー名門校。予選会では29得点2失点、決勝まで失点0と圧倒的な強さを誇りました。
前線からガンガンプレスをかけていき、ハードワークなサッカーでフィールドを縦横無尽に駆け巡るサッカーで見る人を魅了します。
今大会は古豪復活に向けて重要な大会になります。打倒青森山田を成し遂げるダークホース的な存在としての期待がかかります。
見逃すな!第99回全国高校サッカーの注目選手たち

長い歴史を持つ全国高校サッカーでは、多くのJリーガーや海外、日本代表などで活躍するプレイヤーが輩出されました。
そこで、今大会で注目したい未来のスタープレイヤー候補たちをまとめました!
藤原優太(青森山田)
優勝候補筆頭・青森山田のキャプテンで超高校級のディフェンダー、藤原優太。青森山田のキーマンとも呼べる存在です。
1年生から青森山田のトップチームで活躍してきた彼は、卒業後はJリーグ・浦和レッズへの入団が内定しています。
ダビナス・ポール(青森山田)
185センチの恵まれた体格による突破と強烈なクロスが特徴のダビナス・ポールは青森山田のビルドに欠かせない存在。
セットプレーからの得点力など自らゴールをもぎ取る能力も優れており、全国での躍動が期待されます。
同選手も、卒業後にJ3いわてグルージャ盛岡への入団が内定しています。
須藤直輝(昌平高校)
今世代最高のドリブラーとしてその突破力で多くのサッカーファンを魅了する昌平高校のMF須藤直輝。
昌平高校の攻撃の要の彼は、J1鹿島アントラーズへの入団が内定しています。世代最強のテクニシャンが全国優勝で有終の美を目指します。
小川優介(昌平高校)
須藤直輝同様、卒業後に鹿島アントラーズへの入団が内定している昌平高校のボランチ、小川優介。
166センチと体は小柄ですが、フィールド上での嗅覚や展開の予測に優れた「攻撃の基点」となるプレイヤーです。
イニエスタを理想に掲げる小川の躍動が期待されます。
柴圭汰(昌平高校)
昌平高校プロ内定カルテットのひとり、柴圭汰。小柄ながらボール奪取力に優れ、攻撃の起点としての働きが光ります。
卒業後はJ3福島ユナイテッドに入団が内定。プロとしてのキャリアに進みます。
小見洋太(昌平高校)
昌平高校のフォワード、小見洋太は卒業後にアルビレックス新潟への入団が内定している昌平高校のエースストライカー。
小柄ながら、ポジショニングや動きだしの良さ、チームへの貢献などが光るプレイヤーです。
平岡大陽(履正社)
湘南ベルマーレへの入団が内定している履正社のMF。80分間フルに攻守に渡って相手にプレッシャーを与え続けることができる豊富な運動量が魅力。
全国の舞台でも履正社の攻撃の起点となることが期待されています。
松井治輝(神戸弘陵高校)
広い視野と高いパスセンスを誇る神戸弘陵の司令塔、松井治輝。攻撃のリズムを整えゲームを支配するプレイヤーです。
2021年優勝チームはどの高校に!?選手たちを全力で応援しよう
2021年全国高校サッカー選手権の見どころや注目選手まとめ、いかがでしたか?
前年度は優勝候補筆頭と言われながらも優勝を逃した青森山田のリベンジ。それを阻むべく立ちふさがるプロ内定カルテットを擁する昌平高校。前年度王者不在で争われる王座にはどの高校が輝くのか、非常に楽しみですね!