
疲れてしまったとき、失敗をして落ち込んでしまったとき、悲しいことがあったとき…
人は心や身体にダメージを負うと、元気がなくなってしまうものです。そんな時には、過去の偉人やことわざから「元気になる言葉」を摂取するのがおすすめです。
今回は、このコロナ禍でぜひ見てもらいたい&聞いてもらいたい偉人の名言をピックアップしてご紹介いたします。
過去の偉大な成功者たちも、すべてが順風満帆な人生だったわけではありません。そんな人たちがどういうマインドで困難を乗り越えたのか知ることで、落ち込んだ気持ちを前向きに変えてみてはいかがでしょう。
日本の成功者の「元気の出る言葉」5選

イチロー(プロ野球選手)
壁というのは、できる人にしかやってこない。
超えられる可能性がある人にしかやってこない。
だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
日本が生んだ稀代のプロ野球選手であるイチロー氏の言葉です。
「天才」と称されることも多いイチロー選手ですが、常に最前線で戦い、結果を残し続けることは並大抵ではない努力があったのでしょう。
そんなイチロー選手ですら、困難な状況を超えるために気持ちの切り替えを行っていたということがわかります。
日本人ならばほとんどの人が知っているであろうイチロー氏のこの言葉は、困難に立ち向かう人に勇気と元気を与えてくれる名言です。
相田みつを(詩人)
柔道の基本は受身
受身とは投げ飛ばされる練習
人の前で叩きつけられる練習
人の前でころぶ練習
人の前で負ける練習です。
「いのちの詩人」と呼ばれる日本の書家、相田みつを氏の言葉です。
この詩は、私の実家のトイレの日めくりカレンダーに収録されていたので、よく覚えています。筆者は学生時代に柔道をやっていたこともあり、当時はこの詩を見て「柔道を馬鹿にしているのかな」と思っていました。
ですが、歳をとってこうして今一度この詩に向き合ってみると、また違った側面が見えてきます。
何事においても重要な基本練習・反復練習。柔道における基礎はなんといっても受け身。負けたときに怪我をしないようにするための練習です。
勝負ごとにおいて負けを意識することは後ろ向きで悪とされることもありますが、実際はこうした「負ける練習」も自分を守るために大切だという意味が込められているように思えます。
負けたっていいじゃないの、と言われているようで、ふっと気が楽になる「元気になる言葉」ですね。
坂本龍馬(幕末志士)
人の世に失敗ちゅうことは、ありゃせんぞ。
混迷を極める幕末の日本を生き、命を賭けて改革をもたらそうとした志士、坂本龍馬の一言です。
今よりはるかに生きづらく、明日のわが身を案ずる余裕もなかったであろう人であったと思いますが、それでも人の世を信じていたその覚悟には感銘を覚えるばかりです。
自分も日々を一生懸命生きて、誇れる人生を送ろうと思える元気になる名言です。
手塚治虫(漫画家)
人を信じよ、しかし、その百倍も自らを信じよ。
日本に漫画文化を根付かせた手塚治虫氏の元気の出る言葉です。
人を信じることの大切さは教えられる機会が多いものですが、人を信じることの第一歩はまず自分を信じることからではないでしょうか。そんな大切な根っこに気づかせてくれます。
もし、あなたが誰も信じれなくなって元気がなくなってしまったら、この言葉を思い出してみてほしいと思います。
渋沢栄一(武士・実業家)
どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。
これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。
2021年の大河ドラマにもなった渋沢栄一氏の言葉。日本経済の父と呼ばれ、今なお数多のビジネスマンから神のようにあがめられている渋沢栄一氏が「万事を尽くして天命を待て」と言うのならば、待つしかないだろうなと納得してしまう重みがありますよね。
逆に言えば、今は失敗という結果になってしまっても、チャンスさえくれば成功に転ずることができるとも言えます。
失敗して疲弊した言葉に光を差し込む、元気になる言葉ですね。
世界の成功者の「元気の出る言葉」5選

ウォルト・ディズニー(エンターテイナー)
What is failed vanity?
Shouldn’t I get learning from failure and challenge again?(失敗したからって何なのだ?
失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか。)
ディズニーの生みの親、ウォルトディズニーの言葉です。
一度の失敗なんて気にするな、次頑張れば問題なんて何もない!という強いエールをもらえる前向きな言葉ですね。
ニーチェ(哲学者)
大きな苦痛こそ精神の最後の解放者である。
この苦痛のみが、われわれを最後の深みに至らせる。
ドイツの哲学者、ニーチェの言葉です。
元気を失い、落ち込んでしまいがちな逆境こそ、成長機会をつかみ取れる瞬間だと伝えてくれる強烈なエールです。
マイケル・ジョーダン(バスケットボール選手)
I never looked at the consequences of missing a big shot… when you think about the consequences you always think of a negative result.
(私は大事なショットを外した後のことなんて考えたことがない。
もし考えたならいつも悪い結果を思ってしまうからさ。)
世界で最も活躍したと言っても過言ではないプロバスケットボール選手であるマイケル・ジョーダン氏の言葉。
彼ほどの実力者であっても、弱気になってしまうといい結果にはならないということがよくわかります。
失敗したらどうしようという弱気の虫を頭の中からいかに排除し、前に進むことが大切かということがわかる元気になる言葉です。
ビル・ゲイツ(実業家)
Don’t compare yourself with anyone in this world… if you do so, you are insulting yourself.
(自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。
それは自分自身を侮辱する行為だ。)
自分を誰かと比べること、それは多くの場合良い結果を生みません。
例えば、自分より優れていると評する人と自分を比べてしまったら、「あの人はとても優れた人だけど、それに比べて自分のなんとちっぽけなことか!」と自分を卑下し、自信を喪失する方向に思考が進んでいってしまいます。
逆に、自分より劣っていると判断した相手を比較対象にしたらどうでしょう。「あいつはまるで使えない!自分が一番だ!」と天狗になってしまうでしょう。
大切なことは、他の誰でもなく「自分は自分だ」ということです。
特に、追い込まれた時や元気のないときは、自分の立ち位置というものが見えづらく、不安になってしまいがちです。
そんな時は、この言葉を思い出して元気を取り戻してください。
シェイクスピア(劇作家)
The labor we delight in cures pain
(楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。)
どんなに疲れていても、趣味があればお休みの日や空いた時間にそれをやろうとするものです。
人間は、やらなければいけないことだけをやって、あとは休息にあてればいいというな存在ではありません。そういう風にはできていないのです。
逆にいえば、苦しい作業や仕事であっても、それが自分にとって楽しいものであれば、心が幸せになるということもあるでしょう。
今あなたがやるべきことや天職に出会えていなかったり、やらねばならぬことにやる気が出なかったとしても、それはあなたを責めるものではありません。
きっと「これだ!」と思うことが世の中にはあるはずです。めげずにそれを探してましょう。
ことわざ編「元気の出る言葉」5選

最後に、私の好きな「元気のでることわざ」をご紹介いたします。
言葉には力があると古くから信じられています。自分が「つらい」「つかれた」「やりたくない」と思った時は、ぜひ納得して勇気のもらえる名言を探してみてはいかがでしょう。
きっと、前を向いて頑張れる言葉に出会えるはずです。
失敗は成功の基
失敗を恐れず、大きな心で前向きに突き進みましょう!
案ずるより産むが易し
行動を起こす前には様々な不安や心配が頭の中を駆け巡ります。ですが、そのほとんどは取り越し苦労です。
勇気をもってチャレンジを!
笑う門には福来る
幸せの第一歩はまず笑顔です!
笑顔が素敵な人の周りには、明るくポジティブな人が集まってきます。ポジティブな人に囲まれた人は、前向きで明るい気持ちになります。
良い連鎖の中心が自分になれば、いつでも元気でいれるはず。
災い転じて福となす
思わず嘆いてしまいそうな状況であっても、かえってそれが良い結果となることもあります。
腐らず信じて行動を続けましょう!
雲の上はいつも晴れ
空が雲に覆われていて、気分がどんよりしてしまっても、雲のさらに上の空は、いつだって晴れています。
目の前のことだけにとらわれず、大きな視野、心で物事をとらえて前向きに頑張りましょう!