注文住宅なら間取りにこだわる!成功例・失敗例からおすすめの間取りまでを徹底解説

注文住宅なら間取りにこだわる!成功例・失敗例から家を建てる方必見のおすすめの間取りまでを徹底解説

新築の注文住宅を建てるにあたって、間取りに悩む人は少なくありません。

間取りというのはただ部屋の数を決めるだけではなく、自分たちが住みやすい空間を考えて部屋の数や広さ、さらには廊下や階段、水回りの設備までを考える必要があります。

具体的なイメージをしないで適当に決めてしまうと、いざ自分たちが住む段階になってから合わないことに気づき、後悔…となってしまうのです。

限られた広さの中で、十分に空間を活かした間取りにするために、間取りの決め方をきっちり押さえておきましょう。

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目次

注文住宅の間取りの決め方のポイントは?

注文住宅の間取りの決め方のポイント

まずは知っておくべき!間取りを決める過程

注文住宅に住むのは施主であるみなさんです。「ハウスメーカーの言うままの間取りで家を建てたけど自分たちには生活がしづらかった…」「目的や用途に見合った間取りではなかった」ということがないよう、自分たちの理想の間取りをしっかりと固めることが重要です。

そこで注文住宅の間取りを決めるために、まず知っておくべきそのプロセスや工程を知っておきましょう!

1.ゾーニングを行う

ゾーニングとは主要な各部屋を家のなかのどこに配置するかを考える際に、「リビング」「ダイニング」「お風呂」「トイレ」「寝室」というように部屋ごとで細かくいきなり考えるのではなく、同じ用途を持つ部屋をブロックにして配置する方法となります。

例えば、リビングやダイニングなど家族が集まるスペースを「パブリックゾーン」、寝室・子供部屋・書斎などの個人が使うスペースを「プライベートゾーン」、お風呂・脱衣所・トイレ・洗濯室を「水回りゾーン」というようにブロックごとに設定し、大まかな配置をまず決める作業となります!

2.ゾーニングに合わせて間取り・動線を決める

ゾーニングで大まかな配置を決めたのち、より細かくどの部屋をどこに置くかを決めていきましょう。

ここで第一に考えるべきことが「生活動線」です!

例えば、洗濯機を置くスペースから洗濯物を干すベランダまでの距離を短くする、キッチンからダイニング・リビングへと料理が運びやすい動線を確保する、プライベートスペースにはリビングを経由する動線を組んで家族が顔を合わせられるようにするなど、家族の生活スタイルや日常の行動パターンを考えながら細かい間取りを決めましょう。

3.収納スペースの位置を決める

細かい部屋の配置が決まったら、次は収納スペースです!

家具や物であふれかえってしまうとどれだけ間取りを広くとっても部屋は狭く見えてしまうもの。収納スペースは可能な限りたくさん設置できるのが理想です。

しかし、家を建てる面積には限りがありますし、収納スペースを多く作って部屋が狭くなってしまっては元も子もありません。台所の周辺にパントリーを設置するのと同じく、「適切な場所に何を収納するのか」を前もって考えて、収納数と設置場所を決めます。

4.ドアや窓の位置・サイズを決める

部屋と収納の数・場所が決まったら、最後にドアや窓の位置とそのサイズを決めましょう。

ドアは動線を考えてどこに設置するか、どのくらいのサイズでどの向きに開くかを考えながら設置することが重要です。とくにサイズと開く向きは、場合によっては動線の大きな邪魔になるほか、引越しをする際に「ドアのサイズが小さくて家具が部屋に入らない!」といったトラブルになる可能性があるため注意が必要です。

窓は土地の日当たりを意識して、どの位置に・どのくらいの大きさの窓を設置するかをあらかじめ考えておきましょう。換気のことを考えて風通しを意識することも大切ですよ!

【予算別目安】注文住宅間取りの考え方

「注文住宅は自由な住宅づくりが行える!」といっても、当然ながら予算によって家のデザインや使用する材質はもちろんのこと、床面積や部屋数にも影響してきます。

そのため、注文住宅の予算から逆算して、どういった家が建つのかというイメージから注文住宅の間取りを考えるのもひとつの手です。

【予算目安1,000万円】シンプルな外観や間取りでコストを抑えた家

【予算目安1,000万円】シンプルな外観や間取りでコストを抑えた家

1000万円で建てられる注文住宅は、長方形や正方形のシンプルな外観デザインで、2階建てにするとしても1階と2階の床面積が同じ総2階建てで、間取りもシンプルとなります。

凝った間取りや無垢材や漆喰といった自然素材こそ使用できませんが、シンプルだからこそ家具やカーテン、ソファカバーなどのファブリックを選ばないというメリットもあります。

また、ハウスメーカーによっては、基本設計プランを用意したり中間マージンを省くことで、性能は落とさずに1,000万円の低価格帯注文住宅を実現してる場合もあります。その場合は、間取りなどはある程度決められた枠内でしか選択できません。

【予算目安1,500万円】オプションなどで設備をグレードアップ

【予算目安1,500万円】オプションなどで設備をグレードアップ

1,500万円の場合も予算1,000万円と同じく、長方形や正方形といったシンプルな外観・間取りデザインのコストを抑えた注文住宅となります。

500万円の差でできることとしては、例えばオプションでシステムキッチンや浴室をグレードアップする、内外壁面の素材を自然素材にするといった選択肢も増えてきます。

1,000万円と同じように、コストを抑えた低価格帯の住宅に該当するため、コストを抑えるために建物の表面積はどうしても小さくなってしまいます。そのため、既定より間取り数を増やすといった要望には応えづらい価格帯となります。

【予算目安2,000万円】予算をどこに割くかで夢が叶えられる家

【予算目安2,000万円】予算をどこに割くかで夢が叶えられる家

予算が2,000万円台となると、どこにお金をかけるかによって完成する家も大きく異なってきます。

例えば、内装はリーズナブルなものを選択する代わりに、システムバスはミストサウナなどのグレードの高いものにするなど、予算配分を工夫することで自分や家族の夢を実現できることも可能となってきます。

収納を増やすといったことも可能なため、家具の購入費用を圧縮することも可能となるでしょう。

【予算目安3,000万円】実現したいことを叶えやすい家

【予算目安3,000万円】実現したいことを叶えやすい家

注文住宅の平均的な建築費用は約3,308万円といわれているため、平均的なグレードと広さの家を建てられる予算価格帯だといえるでしょう。

3,000万円台であれば、好きなデザインや間取りを選択しながら、設備などを充実させることも可能となります。

費用をかけたいところにも存分に費用がかけられるため、間取り決めにおいても重要な自然素材の使い分けも可能となり、プランを決めるまでにもある程度の時間が必要となってきます。

【予算目安4,000万円~】さまざまなプラン・間取りが実現可能に

【予算目安4,000万円~】さまざまなプラン・間取りが実現可能に

中庭のあるロの字型やコの字型の家など、凹凸が多く外壁面積が大きくなるようなプランも可能となります。

外壁面積が大きくなれば間取りにも自由度が増すため、より理想の間取りを計画することができる予算帯となっています。

室内の素材にもコストがかさんでしまう漆喰といった自然素材を多く使用できるため、より間取り決めのイメージは湧きやすくなるでしょう!

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家づくりのイメージ

項目ごとに注文住宅の間取りのポイントをチェック!

間取り決めのための工程や予算別にどういった家を建てられるかのイメージができたら、より細かく間取りを決めるためのポイントを見ていきましょう。

どこを重点的に考えるかによって、理想の間取りが見えてくるはずですよ!

動線から間取りを決める

動線から決める間取り

住居での生活において、もっとも重要となるのが動線です。日常生活を送る上で家族がどこを通ってどの部屋にたどりつくかの「生活動線」、そして家事に関わる「家事動線」から間取りを決めましょう。

意味もなく動線が長ければ当然ながら生活をする上でストレスを感じてしまうため、できる限りシンプルで短い生活導線をとることがベストです。

なかでも、キッチン周りの間取りや動線が満足するものであれば、一般的に住宅全体に満足ができる可能性が高いといわれています。そのため、リビング・ダイニングキッチンなどは他の部屋からアクセスがしやすい中心に設けられることも少なくありません。

キッチンの周りにはモノを収納しやすいようなパントリーを設置することもお忘れなく!

家族構成から間取りを決める

家族構成イメージ

自由度の高い注文住宅といっても、なかなか急な増築などは行えないもの。将来の家族構成を想定して、家族が何人になるのかを踏まえて間取りを決めるようにしましょう!

今後子どもは何人欲しいのか、両親と同居する可能性はあるのか、子どもが成長した場合の子ども部屋はどうするのか、子どもがひとり暮らしを始めたらその部屋はどうするのか、などなど。そんなときに部屋数が足りなかったり、余分な部屋が余ってしまわないような間取り決めが大切となります。

特にスペースが余った場合には書斎や物置として有効活用できますが、部屋が足りなくなるというケースにならないよう十分に計画を立てて間取りを決めることが大切です。

周辺環境・立地条件で間取りを決める

周辺環境・立地条件で間取りを決める

全く同じ住宅・間取りであったとしても、周辺環境や方位、立地次第でその印象は大きく変わってきます。

たとえば、日中家族が集まりやすいLDKは日当たりの良い南側に設置されることが多く、反対に夜に落ち着いて過ごしたり眠ったりする寝室は北側に配置することが一般的ですよね。

また、目の前が人通りの多い道路である場合には、外から目につきやすい位置に収納スペースを設置するなど、周辺の環境や方位に合わせた間取り決めを行うようにしましょう。

生活音を考慮して間取りを決める

生活音を考慮して間取りを決める

都心や市街地エリアに住居を建てる場合、どうしても狭小な土地を選択せざるを得ません。その場合には、少しでも居住面積を広くとるために2階建てや3階建ての住宅を建てることが一般的ですよね。

その際に注意したいのが、生活音です。たとえば、足音が立ちやすい子ども部屋をリビングの上に設置した場合、来客時やリビングでゆっくりと過ごしている際に階上の生活音が気になってしまうことがあります。

生活音は実際に住んでみないと分からない部分もあるため、後悔のないように生活音を意識した間取り決めを行いましょう!

家具配置と収納から間取りを決める

家具配置と収納から間取りを決める

「予算の関係上、収納を設置することができなかったため収納家具を置いたら、狭くなってしまった…」ということはよく聞かれる後悔談のひとつ。家具のサイズや配置によって、イメージしていたよりも実際に住んで狭く感じてしまうことは少なくありません。

間取りにおいては、その畳数にだけ捉われるのではなく、現在所有している家具や今後購入予定の家具・物を中心としたライフスタイルから部屋の広さを決めるようにしましょう!

『18畳のLDK』よりも『16畳のLDKと2畳分の収納』とすることで、より快適で広々と部屋を充実させることができる可能性もあるのです。

玄関と階段の位置から間取りを決める

玄関と階段の位置から間取りを決める

家の出入り口となる玄関の場所には、多くの人が頭を悩ませるポイントのひとつです。

多くの場合は玄関から廊下、そして各部屋への動線を考えますが、帰宅後にすぐに自室に向かうことができる動線がゆえに、自室にこもってしまい家族で顔を合わせる時間が減ってしまったという悩みの声もよく聞かれます。

「家族が外から帰ってきた際に、まずどこへ足を運んでほしいか」、「外出する際にどこから出ていくのが便利」かなど、現在の生活スタイルとも照らし合わせて決めてみてはいかがでしょう。

また、階段の位置は2階の配置が限定されてくる重要な箇所となります。階段の配置によっては納戸といった空間を取る事もできるため、無駄のない間取り決めをしたいところですね!

注文住宅の間取り決めにぜひ取り入れたい!おすすめのシミュレーションアプリ5選

「間取り決めのためのポイントは分かったけど、なかなかイメージがしづらい…」「実際に実際の寸法で間取りを決めてみたい」という方は必見!

注文住宅の間取り決めに取り入れたい、シミュレーションアプリを5つご紹介します。

【Webアプリ】マイホームクラウド

【注文住宅の間取り決めにおすすすめのWebアプリ】マイホームクラウド

「マイホームクラウド」は、ダウンロードやインストールが不要でWeb上で起動・操作することができる無料の間取り図作成サービスです。

パソコン(Windows/Mac)はもちろんのこと、スマホやタブレットにも対応していて、基本操作がとても簡単!豊富な間取りサンプルや3D/2Dのボタン切り替え、一人称視点でのレイアウト確認など、さまざまな機能をブラウザ上でシミュレーションすることができますよ♪

他人が作成した間取りを閲覧することもできるため、それを基に編集してオリジナルの間取りを作ってみてはいかがでしょう。

・名称:マイホームクラウド
・公式サイト:https://myhome-cloud.net/

【Webアプリ】madream Maker

【注文住宅の間取り決めにおすすすめのWebアプリ】madream Maker

photo by madream.net

パズル感覚で間取りやインテリアを配置・設計することができるダウンロード不要の間取りシミュレーションアプリ「madream Maker」。操作はマウスのみでとても簡単な上、3Dボタンで立体表示も可能なため実際の間取りが想像しやすくなりますよ!

・名称:madream Maker
・公式サイト:http://madream.net/modules/madoriplan2/

【PCアプリ】Sweet Home 3D (Windows・Mac)

【注文住宅の間取り決めにおすすすめのPCアプリ】Sweet Home 3D (Windows・Mac)

ブラウザ上で使うことはもちろん、パソコンにインストールして使用することも可能な間取りシミュレーションアプリ「Sweet Home 3D」。

2Dで作成した間取り図に、好みの家具をドラッグ&ドロップするだけで室内のレイアウトを3Dグラフィックでシミュレーションできます。グラフィックが奇麗で、日当たりもシミュレーションすることができるのがポイントです♪

・名称:Sweet Home 3D (Windows・Mac)
・公式サイト:http://sweethome3d.com/ja/

【PCアプリ】DreamPlan ホームデザインソフト (Windows・Mac)

【注文住宅の間取り決めにおすすすめのPCアプリ】DreamPlan ホームデザインソフト (Windows・Mac)

photo by NCH Software

ダウンロード&インストールして使用する間取り図作成フリーソフトです。実際の図面を読み込んでトレースできるため、実際の図面と相違ない形でのシミュレートが可能となっています。

・名称:DreamPlan ホームデザインソフト
・公式サイト:https://www.nchsoftware.com/design/jp/index.html

【スマホアプリ】Planner 5D – インテリアデザイン クリエーター

【注文住宅の間取り決めにおすすすめのスマホアプリ】Planner 5D - インテリアデザイン クリエーター

Planner 5Dは、2Dや3Dを駆使して家全体の間取りがスマホで簡単に作ることができるアプリとなっています。

配置できる家具は150種類以上あり、まるで本物さながら!ソファの座面の色なども変更できるため、インテリアコーディネートも楽しめます。

・名称:Planner 5D – インテリアデザイン クリエーター
・公式サイト:AppStoreGoogle Play

注文住宅の間取りはイメージとその伝え方が大事!

注文住宅の間取りはイメージとその伝え方が大事!

間取りに対して詳細なイメージが決まったら、いよいよそれを形にしていくために工務店やハウスメーカーとの打ち合わせが始まります。ここで間取りで失敗しないために気を付けるべきことは、希望の間取りのイメージをより具体的に伝えることです。

たとえば「吹抜けのリビングがいい」と思った場合には、単純に吹き抜けが欲しいと伝えるだけでなく、「家族が集まる場所を開放的でゆっくりすごせるようにしたい」などの理由や目的を伝えましょう。

工務店やハウスメーカーは住宅のプロです。場合によっては吹抜け以外の新しいアイデアを提案してくれる可能性がありますし、プロの意見を聞くことで視野が広がります。

また、言葉だけではイメージにすれ違いが生じてしまう可能性もあるため、より具体的なイメージ写真などをWebサイトやカタログ・雑誌などから準備をしておくのが間取りで成功する近道ですよ!

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成功事例から学ぶ!間取りにこだわりのある注文住宅の事例

「間取りのイメージがなかなかわいてこない…」という方のために、ここでは実際に注文住宅で間取りにこだわって成功した事例を9つご紹介します。

ぜひ自身のご家庭の状況やライフスタイルを重ねてみて、採用できそうなアイデアは積極的に取り入れてくださいね♪

リビング階段

リビング階段

一般的に階段は玄関や廊下に配置されるケースが多いですが、家族が集まるリビングの中に階段を設置することで、家族が部屋を行き来する姿を確認することができます。

必然とコミュニケーションが取りやすいよう、1階と2階を行き来するたびに必ず家族同士が顔を合わせることができるような動線が取り入れられた間取りですね。

また、リビングはどうしても物が溢れかえってしまうもの。階段下のスペースを有効活用することで、掃除機などやすぐに取り出したい家電などのアイテム、クリスマスツリーやひな人形、五月人形といった季節の飾り物の収納が可能となります。

和室空間

和室空間

リビング横に和室が設置された間取りは、近年のトレンドです。引き戸を開けることでリビングと一体化して広くなり、引き戸を占めることで独立した和室の空間となるため、親族などの来客時に寝室として利用も可能となります。

そのほか、和室は床への傷といった心配もないため子供が玩具で遊ぶためのスペースとして利用できたり、洗濯物をたたむスペース、床に腰をおろして家族で談話するスペースとしても活用できます。

和室の機能性ももちろんですが、私たち日本人はやはり本能的に和室に癒されるものです。冬用に掘りこたつを設置している家庭も多く、リビングでの過ごし方の選択肢も増えます。

対面式キッチン

対面式キッチン

注文住宅でぜひこだわりたい間取りのひとつであるキッチン。設置方法や形式などはさまざまですが、中でも特に「対面式キッチン」は後悔が少ないキッチン間取りとして人気です。

対面式キッチンとは、リビングやダイニングと対面する形で料理ができるスタイルのキッチンのこと。他の部屋と仕切られてしまう独立型キッチンとは違って、リビング・ダイニング全体が見渡せるので、家族や来客とのコミュニケーションを楽しみながら料理を作ることができます。

特にまだ小さなお子さんがいるご家庭では、子どもを見ながら家事を進めることができるため安心ですよね!

パントリー

パントリー

パントリーとはキッチンの側にある収納スペースのことです。食器や調理家電、食品、調理器具などを収納したり、保存したりすることができる間取りとなります。

とくにパントリーはライフスタイルに大きく左右されます。共働きであれば、食洗器や保存のきく食料品の保管スペースが必要となりますし、料理好きなご家庭では大きな冷蔵庫に合わせた収納スペースを確保する必要があります。

インテリアショップでも数多くのオシャレなキッチン収納家具を取り扱っているほか、既存の家具を所有している場合にはそれを流用するご家庭も多いため、多くの方が見落としがちなポイントのひとつです。

「物でいっぱいになってから、収納家具を買い足せばいいや」という考えでは、どんどんキッチンスペースは狭くなってしまいます。今の生活スタイルに合わせてパントリースペースを確保し、広いキッチンスペースを確保したほうが快適に過ごせるといえるのです。

ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼット

「設置してよかった」と数多くの声が聞かれる間取りのひとつが、ウォークインクローゼットです。

ウォークインクローゼットは、室内で着替えられるため衣服選びの時間が省けるほか、なんといってもその収納性能が人気となっています。

子どもがふたりいる家族4人分の衣類も場合によっては収納できるほか、夏場には冬物を、冬場には夏物のアイテムが収納できるため、衣類管理がとても楽になります!

また、室内の湿度管理もしやすいため、梅雨の時期にすべての衣類がカビてしまったというようなトラブルも回避できるのも大きなメリットのひとつですよね♪

ウォークイン玄関収納

ウォークイン玄関収納

ウォークインクローゼットの玄関バージョンが「ウォークイン玄関収納」となります。

ウォークイン玄関収納に保管するものは、靴だけではありません!何かとかさばってしまう傘類や近年人気のアウトドア用品、ゴルフバッグやベビーカーなども収納することができ、一年を通して重宝することでしょう♪

玄関の近くに収納用の土間を作るイメージなので、玄関周りにちょっとしたスペースができる場合にはぜひ検討してみてはいかがでしょう。

スキップフロア

スキップフロア

スキップフロアとは、1.5階や2.5階といった立ち位置で、いわば中2階や中3階を設けた間取りのことを指します。床の一部に高低差をつけて、数段の階段を設置することで立体的な空間を作り出します。

スキップフロアの最大のメリットは、なんといっても視覚的に間取りが広く見えること。狭小住宅であっても居住空間を最大限利用することができます。

また、主要な居住空間に隣接していながらも独立した空間を作り出すことができるため、昨今では、在宅ワーカーからの支持も多く集めています。

スキップフロアは設計や施工にあたり、経験や技術が必要となるため、実績のあるハウスメーカーや建築会社を選ぶようにしましょうね!

サンクンリビング

聞き慣れない方も多い「サンクンリビング」ですが、部屋の床が一段掘り下げられた空間のことで、スキップフロアとは反対の間取りを指します。近年では大型入浴施設やマンガ喫茶、レジャー施設などにも取り入れられて話題の建築技法のひとつとなっています。

サンクンリビングもスキップフロアと同様に、立体的かつ広く見えるオシャレな空間が作りだせるとあって注文住宅において人気の間取りとなっています。床が下がることで天井が高くなるといった効果もあり、開放感のある住宅を演出できるのです。

段差が椅子のような役割も果たしてくれるため、家族みんなで座って団らんの時間をとることもできますね♪

ロフト

ロフト

床から天井の間にもうひとつの床を設け、室内を二層構造にした間取りである「ロフト」。はしごをつけて昇降するロフトは床面積としてカウントがされないため、収納スペースとして使うために多くの注文住宅で設置を希望する方が多い人気の間取りです。

ロフトというと中腰で歩行ができる程度の高さで狭い、というイメージがありますが、設計次第では大人でも立って歩ける高さのロフトも可能です。

開放感があるという点でもロフトを作ってよかったという意見は多く聞かれ、部屋をゆったり広々と使用可能です。収納目的だけではなく、ぜひ趣味を楽しむスペースとして活用したいところですね♪

失敗例から学ぶ!マネしてはいけない注文住宅の間取り

成功事例がある一方、当然ながら「この間取りにして失敗した…」という体験談も存在します。

どのような点において失敗したと感じるのか、失敗しないための間取りづくりをするためには何に注意すべきかをあらかじめ知って、後悔のない間取りづくりを目指しましょう!

収納の作りで失敗した事例

収納スペースは面積が広ければ広いほど良いと思い込みがち。しかし、収納でもっとも大切なことは広さではなく「使いやすさ」です。

奥行きを取り過ぎることで、物を多く収納することはできても、取り出しにくいという問題が発生します。

また、そこらかしこに収納スペースを設置することで結果的に居住空間が狭くなってしまったということのないように、「ここのスペースにはこれを収納する」というように目的をあらかじめ見極めて収納スペースを考えましょう。

収納で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

収納したい物のサイズや数が、収納スペースの幅・奥行き・高さと合致するかを考えましょう。過不足を調べるには、設置予定の収納スペースと現在の住まいの収納スペースを比較するのがもっとも分かりやすい方法となります。

また、収納物を使用する場所から収納スペースまでの動線がスムーズか、収納スペースの扉が使いやすいものになっているかなどにも注意が必要です。

一般的に、リビング・ダイニングの収納は壁面積7m²あれば、学齢期の子どもがいる家庭でもほとんどのモノが収まるといわれています。

部屋の広さで失敗した事例

間取りの失敗談でもっとも多く聞かれるのが、部屋の広さに関する失敗例。棚や家電、ベッドといった家具・家電が、想定していたよりも空間を占拠してしまい、結果的に生活スペースが狭くなってしまったということはよく耳にする話です。

反対にリビングなどにおいては、広くとりすぎてしまったことで何もない余計なスペースが生まれてしまったり、冷暖房効果が悪いといった事例も。その他の部屋の広さが担保できなくなってしまうことにもつながります。

部屋の広さで失敗しないための注文住宅の間取りづくり

置きたい家具や家電などを図面に書き込んだり、シミュレーションアプリなどを利用することで、予定している畳数が適しているかを確認するようにしましょう。

特に収納や部屋の扉が開いた状態で十分なスペースが確保できているか、動線を考えて人と人がすれ違うことができるかは見落としがちなポイントなので注意しましょう!

生活音での失敗事例

とくに小さなお子さんがいるご家庭では、リビングやダイニングの真上に子ども部屋を設置してしまい、足音やテレビの音が下の階に響いてしまうといった生活音での失敗例が聞かれます。

その他、テレビの音や食洗機や洗濯機の音、外のクルマの音などは、部屋の配置によってとてもよく聞こえてしまうもの。発生元と部屋の相関をよく考えて間取りを決めるようにしましょう。

生活音で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

図面の中で音の出る箇所に印をつけてみて、どこの部屋になんの音が聞こえるかをシミュレーションしてみるのが吉です!

また、音で失敗しないためには、家の中の生活音だけでなく、周辺の環境音にも注意をしましょう。人通りや車通りの多い道路沿いに寝室を設置することは避けた方が良いでしょう。

コンセントなどの配線の失敗事例

コンセントでは、開いたドアで隠れてしまう位置にあって使いにくくなってしまった、テレビの設置位置から配線が届かなかった、延長コードだらけになってしまったといった失敗例が聞かれます。

また、部屋のスイッチや玄関の照明スイッチが室内側に寄りすぎて暗闇の中を歩いてスイッチを探さなければいけない、などコンセントや照明スイッチは設置場所で失敗したと感じることが多いようです。

コンセントで失敗しないための注文住宅の間取りづくり

電源を必要とする家電を、何を・いつ・どこで・どのように使用するのかをイメージして、コンセント位置を決定するようにしましょう。

図面に使用する家電を書き込んでシミュレーションしてみるのがおススメです。一度、使う家電をリストアップしたり、照明スイッチを使用する生活動線をイメージするために一日の行動を書き出してみることが大切ですね!

室内外からの視線の失敗事例

平面図上ではなかなか分からない室内外からの視線。実際に家を建ててから「こうすればよかった…」と気付くことが多いようです。

たとえば、玄関ドアと対面する形でリビングのドアを設置したことで、来訪者にリビングの中が丸見えになってしまったり、リビングの窓を大きくしすぎて外からの視線が気になる、浴室・洗面室・トイレを3in1にしたことで、来客時にたまった洗濯物を隠すのが大変など。

歩行者の多い道路に面した部屋の窓設置などで失敗した事例も多く聞かれます。

室内外からの視線で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

近隣の家の窓位置や道路を図面に書き込み、室外からどのように見えるかを前もってイメージするようにしましょう。そのためにも敷地周辺を実際に歩いてみるのもひとつの手ですね。

また、室内においてもプライバシーを守るという観点からドアを開けたときにほかの部屋から見えないかを確認しましょう。

避けたい視線だけでなく、積極的に取り入れたい眺望もよく考えるのが大切ですよ!

明るさや暗さでの失敗事例

「子ども部屋を間仕切りしたところ、北側になる部屋ができてしまい暗くなってしまった」、「西側の高いところに大きな窓を設置したが西日がまぶしくて夏は暑くなってしまった」など、採光や明るさに関わる失敗例もよく聞かれます。

自然光以外にも、ライティングに関する失敗にも注意が必要です。「南側で十分に明るいリビングだったのに、トップライトを設置してしまった」「廊下の一部分だけライトが当たらず、別途フロアライトが必要になった」といった声もよく聞かれる失敗例です。

明るさや暗さで失敗しないための注文住宅の間取りづくり

光の入り方は、なかなか素人では判断がつかないところ。各部屋ごとにどのくらいの明るさが欲しいか、逆に明るすぎて困る点などもしっかり設計事務所に伝え、プロに任せるのが一番です。

室内温度の失敗事例

冷暖房器具などで調整できるため、間取りづくりにおいて見落としがちなのが室内温度です。

例えば、長方形に広くとったLDKでは、当然ながら性能の良いエアコンであっても部屋の隅々までは効きにくく、冬は思った以上に寒いといった声もよく聞かれます。

広い面積を持つ部屋を希望する場合には、床暖房を含めた冷暖房設備の検討、熱効率を高める壁面素材なども考えながら間取りづくりを進めるようにしましょう。

室内温度で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

室内温度に関してもなかなか素人目には判断がつかない部分であるため、しっかりとプロの意見を事前に聞き、取り入れるようにしましょう。

たとえ高気密・高断熱の家であっても、室内への日の差し方や風の入り方によって暑さ・寒さは大きく変わってくる。部屋の用途に合わせてしっかりと検討するようにしましょうね!

動線の失敗事例

間取りを考えるうえで、もっとも暮らしやすさに直結するといっても過言ではないのが日常の生活動線です。

「2階に浴室と洗面室をまとめて作ったが、1階に手を洗う場所を作ればよかった」、「2階の書斎まで荷物を運ぶのが面倒で、1階が荷物だらけになってしまった」「お風呂場が玄関すぐ横にあって、来客時になかなか出ることができずに気まずい思いをした…」など、動線づくりにおける失敗例は数多く聞かれます。

動線で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

起きてから寝るまでの家族全員の動線を、時間別に図面に一度書き込んでみましょう。たとえば、朝の身支度などで家族の動線が集中して混雑してしまう場合には廊下や洗面所を広くとる、リビングは各個室と行き来しやすいか、などからスムーズな動線がとれる間取りづくりをおこないましょう♪

とくに、家族ごとに動線は大きく異なります。外出前から帰宅後、平日・休日ごとのよくある行動パターンを考えるようにしましょう。

屋外空間の広さでの失敗事例

屋外空間では、「バルコニーの幅が狭すぎて、洗濯物が干しにくい!」「テラスの広さが中途半端で逆に部屋を広くすればよかった」「敷地に対して家を端によせて庭のスペースを確保すればよかった」などの失敗例があります。

とくに駐車スペースを設ける場合には、実際の電柱やブロック塀なども意識して設計を進める必要があるので注意です!

屋外空間で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

バルコニーやデッキを考えている場合には、設置予定の室外機やテーブルなどを書き込み、十分なスペースの確保ができているかを確認しましょう。

とくに、洗濯物を干す場合には思った以上に広さの確保が必要。具体的な用途を設計事務所に伝えて、必要なスペースを確保してもらうようにしましょう。

においの伝わり方での失敗事例

図面からはなかなか読み取りづらい「におい」に関する失敗例。実際に住んでみて、「もっとこうすればよかった…」という声が良く聞かれます。

たとえば、ダイニングの窓のすぐ向かいがお隣さんのガレージで排気ガスのにおいがする、夫が煙草を吸う書斎のにおいが家全体に広がってしまう、オープンキッチンに憧れていたが料理のにおいがほかの部屋に広がってしまうなどさまざまなものがあります。

においで失敗しないための注文住宅の間取りづくり

まず、平面図面上でにおいの発生源を書き込みます。その匂いが他の部屋や階をまたいでどのように広がるかをシミュレーションし、間取りの配置を決めましょう。

失敗事例にもあるように、料理のにおいを気にする声は非常に多く聞かれます。さらに吹抜けリビングを採用した場合には、2階にも充満する可能性があるため、換気システムの導入を検討したり、においが逃げやすい窓の配置をイメージをしましょう。

キッチン・台所の間取りのつくりで失敗した事例

キッチンでは、「設置予定の家具や家電が入りきらなくなってしまった…」「独立型のキッチンにしたら暗くなってしまった」「コンセントを十分に設置できなかったため、たこ足配線だらけになった」などの失敗例が聞かれます。

また、生ごみを出す際に玄関までが遠く、運ぶ際にごみから出る液体の掃除が大変で勝手口を設置すればよかったという声もよく聞かれます。

キッチン・台所で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

キッチンでは、さまざまな調理家電や冷蔵庫、収納家具などが設置されることを想定した間取りづくりが大切となります!

また、現在使っている家具などは思い切って処分して、収納スペースを確保するのもひとつの手。あらかじめキッチンでの料理作りの動線を確保して間取りを考えましょう。

玄関の間取りのつくりで失敗した事例

家族の人数分の靴が収納できるとあって人気のシューズクロークを設置。しかし、「換気」のことを考えていなかったために靴のニオイがこもってしまう結果に…。

このほかにも自然光の入らない設計となってしまい、帰ってくると薄暗くて気持ちが落ち着かないといった話もよく聞かれます。

玄関で失敗しないための注文住宅の間取りづくり

シューズクロークは靴から発生するニオイがたまりやすい場所です。換気口や窓を作って空気の通りを良くするなど、ニオイや湿気対策をあらかじめ考慮して設置するようにしましょう。

また、玄関は家と外の境界線となる部分です。明るい気持ちで外にでかけ、家に帰ればホッとするような空間を作るためにも、自然光を可能な限り取り入れることができる間取りづくりを心がけましょう!

トイレの間取りのつくりで失敗した事例

家族間においてもプライベートな空間となるトイレ。リビングのすぐ近くにトイレを配置してしまい、誰かがトイレに行くたびにリビングを通らなければならず、家族の目線が気になってしまうといった失敗例が挙げられます。

また、玄関から入ってすぐにトイレが見えることで、来客の訪問時にトイレに入るところを見られてしまい行きづらくなってしまったなどの声も聞かれます。

トイレで失敗しないための注文住宅の間取りづくり

トイレの間取りで失敗しないためには、「人から見える視線」「十分な動線確保」を意識しましょう。トイレに行くために家族・来客者の目につくような動線は避けるべきだといえるでしょう。

また、トイレは可能な限り1フロアにひとつ設置するのが吉。家族の人数が多い場合はなおさら、トイレを使用する箇所を分散させることで十分な動線を確保することができますよ。

注文住宅は間取りが重要!家族が快適に過ごせる間取りづくりを

注文住宅は一生に一度あるかの大きなお買い物です。

自由度が高い間取りづくりが行える一方で、自由に決められるがゆえに失敗したと感じてしまうことも少なくありません。

ここで紹介した間取りづくりで失敗しないための決め方を押さえて、家族全員が快適に過ごすことができる間取りづくりをぜひ行ってくださいね♪

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ライター:おくやまいたる

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