SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」 | 現状とその取り組み・私たちにできること

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」 | 現状とその取り組み・私たちにできること

持続可能な社会を目指して国や地域を超えて成し遂げなければいけない目標が記されているSDGs。

誰一人取り残さない社会の実現に必要な17の目標と169のターゲットで構成されています。

今回はSDGs17の目標のうち、目標13「気候変動に具体的な対策を」について、そもそもどういう目標?ターゲットってなに?なんで必要なの?私たちにできることはなに?といった疑問を解消すべく、詳しく解説していきたいと思います。

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」とは?

気候変動と聞いてイメージする言葉はありますか?おそらく、多くの人が「温室効果ガス」や「地球温暖化」と答えるのではないでしょうか。

そうです、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」は、人の営みによって与えてしまった地球へのダメージを見直し、地球の環境を保全することが目標となっているのです。

人類は大気汚染や環境破壊といった多大な犠牲を払いながら科学的・産業的な進化を遂げてきました。しかし、SDGs目標13では、このような過去のやり方から脱却し、自然が「持続可能な状態」で進歩していくことが求められます。

SDGs目標13のターゲットを分かりやすく解説!

SDGs目標13のターゲットは、テーマである「気候変動に具体的な対策を」にすべて込められています。とにかく、気候変動を食い止めよう!そして、気候変動による自然災害にも強い社会であろうという「対策」が大切になってきます。

SDGsの各目標のターゲットは13.1~13.3といったようにナンバリングされた目標と、13.a~13.bといったようにアルファベットで並べられた達成のための具体的行動に分類されます。

SDGs目標13のターゲットは以下の通りです。

項目内容
13.1すべての国々において、気候変動に起因する危険や自然災害に対するレジリエンスおよび適応力を強化する。
13.2気候変動対策を国別の政策、戦略および計画に盛り込む。
13.3気候変動の緩和、適応、影響軽減、および早期警告に関する教育、啓発、人的能力および制度機能を改善する。
13.a重要な緩和行動や実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同動員するという、UNFCCCの先進締約国によりコミットメントを実施し、可能な限り速やかに資本を投下してグリーン気候基金を本格始動させる。
13.b女性、若者、および社会的弱者コミュニティの重点化などを通じて、後発開発途上国における気候変動関連の効果的な計画策定や管理の能力を向上するためのメカニズムを推進する。 ※国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が、気候変動への世界的対応について交渉を行う一義的な国際的、政府間対話の場であると認識している。

掲載元:13.気候変動に具体的な対策を | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)

難しい用語が並んでいますね…少しかいつまんで解説いたします。

13.1にあるレジリエンスという言葉は「強靭な」という意味です。気候変動によっておこる気候変動に対して強靭な社会であろうという意味です。年々災害の威力が増している日本に住む私たちにとっても大切な目標ですよね。

13.2、13.3では気候変動への対策が国レベルの取り組みであること、そして気候変動の緩和や適応について人々に適切に教育していく必要があるよと記されています。非常にスケールが大きく、時間のかかる話です。

a,bでは、先進国が後発発展途上国に対して指導や援助をどう行っていくかについて書かれています。やはり気候変動対策のかじ取りは、成熟した先進国が主体となって進めていくことが求められるということですね。

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」が必要な理由と現状の課題

地球温暖化が深刻で、気候変動による弊害が未来において危険であることは、皆さんも学校の授業などでも学んできたことかと思います。事実、私たちひとりひとりが意識していてもいなくても、気候変動は地球の将来を確実に脅かしてしまっています。

ここでは、気候変動が起こる理由と、今どのくらい地球が危機的な状況なのかについて説明いたします。

温暖化の原因と危険ライン

温暖化の原因、それはずばり二酸化炭素排出量の増加によるものです。二酸化炭素は別名温室効果ガスと呼ばれ、地球の平均気温をどんどん上昇させていきます。

地球の環境を持続可能で安全なものにとどめるために、産業革命以前(1880年以前)と比べ、世界の平均気温の上昇を2℃以下のに抑える必要があり、努力目標として1.5℃以下に収めるべきだと言われています。これは2015年に開かれた気候変動枠組条約締約国会議(COP)にて定められた目標です。

ちなみに、この目標に対して現状の世界はどのような結果を残しているのでしょうか?

1880年~2012年の間で、世界の平均気温は0.85℃ほど上昇をしてしまっています。残念ながら、わずか100年ほどで、目標である2℃の半分ほど気温が上昇してしまっています…

危険ラインを越えると

危険ラインの2℃を超えてしまうと世界はどうなってしまうのでしょうか?

その被害は絶大で、まさしく頭を抱えたくなるような問題ばかりが発生します。脅かすようではありますが、事実です。内容を見ていきましょう。

まずは海の水温が上がることによって起こる海面上昇問題。南極の氷が溶けて水面が上昇することで、水没する地域もでてきます。そして気候変動により大気が安定せず、洪水や豪雨のような自然災害も頻発。そして最終的にインフラにダメージを負い、人間の社会生活が崩壊します。

災害だけではありません。世界の気温が2℃上がると、単純に熱中症のような健康被害が起こりやすくなります。作物はうまく育たず、陸地に砂漠が増え、海や陸の生物たちにも絶滅の危機にさらされます。大食料不足時代の幕開けです。

たかが2℃といえど、ここまでいろいろなことへ影響がでてしまうものなのか…と思いましたか?

そう、この2℃は「人間が自然と共存して耐えていける限界ライン」なのです。このままでは、私たちの子や孫の世代で、地球環境は深刻な状態になってしまう可能性があるのです。

2100年までの気温上昇予測

このままのペースで地球温暖化が進むと、2100年には地球の平均気温は約4.8℃上がってしまうと言われています。これは「人間が自然と共存して耐えていける限界ライン」である2℃を大きく超えてしまっています。

地球の平均気温が4.8℃上がってしまったらどうなるか。地域によっては陸地が海面上昇により水没します。多くの動植物が環境の変化に耐えられず絶滅、世界は毎年大規模な自然災害に襲われ、多くの人命が損失されることでしょう。

気温が2℃上昇した場合に日本はどうなる?

気温が2℃上昇した場合、私たちの住む日本の生活はどうなるでしょうか。

まず、8月の真夏の最高気温が40℃を超えてきます。とんでもない暑さですね…これにより、熱中症などで亡くなる方が現在の倍以上になるという試算も立っているほど深刻です。

平均気温が高くなることで、自然災害の威力も増加。現在よりはるかに規模の大きいスーパー台風が毎年日本を通過し、甚大な被害を与えていきます。

暑さや台風だけではありません。農作物にも深刻な影響がでてしまいます。気候変動により、日本の主食である米の栽培が難しくなり、国産の米を気軽に食べることは難しい時代になるでしょう。大豆も手に入れづらくなり、納豆や豆腐などが高級食材として扱われます。

たかが2℃とはいえ、我々日本人の生活は大きく変わってしまうのです。

各国で行われているSDGs目標13への取り組み

SDGs目標13達成に向けて、世界ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。

例えば、SDGs達成度ランキング3位のフィンランドでは、首都ヘルシンキにて、一般消費者にサステナブルな選択機会を与えるための情報サイト「Think Sustainably」を公開。2030年までに二酸化炭素排出量を60%削減し、2035年までにカーボンニュートラルにすることを目指しています。

カーボンニュートラルとは、生産時に発生した二酸化炭素排出量が、商品を使用したことによる環境保全活動によりプラスマイナスゼロになることです。

使用されている電気が化石燃料によるものではないこと、地産地消の食材が買えること、使い捨てのカトラリーを使用していないことなど多数の目標を達成したレストランのみが上記「Think Sustainably」にて紹介されますので、利用者はこのサイトを見て店選びを行えば、自動的にSDGs目標13の達成に貢献できる仕組みになっています。

日本の企業によるSDGs目標13への取り組み事例

日本の企業では、SDGs目標13に対してどのような取り組みを行っているのでしょうか?

いくつかピックアップしてご紹介してまいります。

「Yper株式会社」のSDGs目標13への取り組み事例

「Yper株式会社」のSDGs目標13への取り組み事例

photo by OKIPPA 置き配バッグで受け取りをもっと便利に

使った人が「最高!」と思うような価値を世の中に生み出す、というミッションに取り組むYper株式会社。宅配ボックスとして初めてファッションブランドのデザインを採用したユニークな商品が魅力です。

  • SHIPSサステナブルバッグOKIPPA(オキッパ)
    オキッパは2way使用ができる宅配ボックスです。通常はたたんでバッグインバッグとして持ち歩けるほか、広げてデイリーユースも可能。そして、通常の置き配達時には玄関前に吊り下げておくことで宅配ボックスとしても使用が可能と、マルチな活躍が期待できます。しかもデザインはあのSHIPSオリジナルデザインのため、おしゃれに使いこなせるアイテム。再配達によるCO2が削減されます。このOKKIPAを利用して荷物を受け取ることで、OKIPPA製造一個のCO2排出量とプラスマイナスゼロになるカーボンおニュートラルの側面も。さらに、OKIPPAの素材には再生ポリエステル「RENU®」が使用されています。これは衣料品生産時に発生する端切れや使用済み繊維廃棄物を使用しているため、高いリサイクル性能を達成しています。
社名(商号)Yper株式会社
本社所在地東京都渋谷区南平台町13-15 LUMBER ONE南平台ビルANNEX 2F
事業内容宅配ボックスの企画製造販売
公式サイトhttps://www.yper.co.jp/

「日本航空株式会社(JAL)」のSDGs目標13への取り組み事例

「日本航空株式会社(JAL)」のSDGs目標13への取り組み事例

photo by JAL企業サイト

言わずと知れた日本航空業界の大手、JALもSDGs目標13への取り組みを行っています。空路は便利で欠かせないものですが、便利なものには大きなエネルギーが伴うもの事実。二酸化炭素削減にJALはどのような取り組みを行っているのでしょうか?

  • バイオジェット燃料で二酸化炭素を削減
    石油から作られる飛行機のジェット燃料による二酸化炭素排出量は世界全体の2%と膨大です。JALではこのジェット燃料をバイオジェット燃料に変更する取り組みを行っています。バイオジェット燃料とは、家庭ごみや木材、穀物、使用済み植物油などの廃棄物を原料とする燃料で、有限な化石資源に頼らないというメリットがあります。なお、2019年には乗客を乗せた状態で日本とサンフランシスコ間を運航していますので、商用化もそう遠い未来ではないかもしれませんね!
社名(商号)日本航空株式会社(JAL)
本社所在地東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル
事業内容定期航空運送事業及び不定期航空運送事業 航空機使用事業 その他附帯する又は関連する一切の事業
公式サイトhttps://www.jal.com/ja/

「日本マクドナルド」のSDGs目標13への取り組み事例

「日本マクドナルド」のSDGs目標13への取り組み事例

photo by マクドナルドとSDGs

バーガー類の一日の販売個数が数千個ともいわれる外食産業の大手、マクドナルドの日本支社もSDGs目標13に対して積極的な取り組みを見せています。

誰もが知るハンバーガー屋であるからこそ、その効果も絶大なものですが、具体的にどのような取り組みをしているのでしょうか。

  • 温室効果ガスの排出削減のために、FSC認証材を使用した紙製容器包装類への転換
    日本マクドナルドでは、ハンバーガー等の包み紙に使用するペーパー類にFSC認証材を使用しています。FSC認証材とは環境に配慮され、持続可能で、生産者に正当な報酬が支払われているという、いわば紙版のフェアトレード認証。地球環境を守りつつ、現地の人の雇用も守るというメリットがある紙です。
  • PDCAサイクルを活用した省エネルギーシステム
    マクドナルドでは、機器の点検や清掃をすべて「誰でもできて、必ず定期的にやる」という仕組みを採用。機械効率を維持しエネルギーの無駄を省きます。また、設備機器のON/OFF管理も営業時間や内容により適切に管理。さらに照明もデマンド管理装置という機器を使用してリアルタイムでチェック、一定量を超えると警報音で知らせる仕組みを採用しています。店舗の無駄な電力消費を極限まで抑えることで、二酸化炭素排出量の抑制に取り組んでいます。
社名(商号)日本マクドナルド株式会社
本社所在地東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
事業内容ハンバーガー・レストラン・チェーンの経営並びにそれに付帯する一切の事業
公式サイトhttp://www.mcdonalds.co.jp/

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に対して私たちができること

二酸化炭素排出量を減らすために、私たちにできることはないのでしょうか?

大丈夫です!実は明日からでもできることがたくさんあります。ここでは、簡単に始められる気候変動対策につながるアクションをご紹介しています。

まずは肩ひじ張らずに日常生活にすぐに取り入れられるSDGsな活動をはじめてみませんか?

できるだけ自転車や徒歩で移動する

人間の移動手段は、便利であればあるほど二酸化炭素排出量が増加をする傾向にあります。

例えば、車。自分ひとりや数人だけを乗せて移動するためのものですので、人数当たりの二酸化炭素排出量はとても多い移動手段です。次いで、電車やバスなどが二酸化炭素を排出する乗り物の代表格ですが、これらの移動を極力歩きや自転車などに変えることで、二酸化炭素を極力出さない生活ができるようになります。

日常に少しでも自分の脚で歩く機会を与えることは非常に有効です。

お気に入りのエコバックやマイボトルを持ち歩く

現在、スーパーやコンビニなどのプラスチックバッグは有料化をされ、買い物用のマイバッグという文化もだんだんと根付いてきているように思えます。

プラスチックバッグは石油から作られるものですので、繰り返し使える自分用のバッグを持つというのは簡単にできて非常にエコなSDGsアクションです。

また、外出する際に飲む飲み物についても、出先で買うことを当たり前とせず、マイボトルやタンブラーに飲み物を詰めていくことで環境にもお財布にもやさしいアクションになります。

石油由来の商品を削減することは、非常に有効な二酸化炭素削減につながりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

電化製品の主電源をこまめに切るなど無駄な電気は使わない

多くの電化製品には主電源とスリープ機能が備わっています。主電源を落とさなくても省電力にはもちろんなるのですが、主電源まで落としてしまえば消費電力はゼロです。

代表的な家電ととしては、テレビやパソコンプリンター、スマートフォンなども含まれますよね。

主電源を落とすことは少し手間かもしれませんが、一つ一つの行動がSDGsなアクションにつながっていきます!まずやあまり普段使いしない家電からこまめに主電源を切る習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

毎日の積み重ねでSDGs目標13をクリアしよう!

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の概要と現状、各国の取り組みから私たちにできることまでお話をしてまいりました。いかがでしたでしょうか?

普段の生活ではあまり意識しないと思いますが、地球環境が今危機的な状況にあることが少し身近になったのではないでしょうか。

私たちの子どもや孫の世代に住みよい地球をつなぎ、命のバトンをつないでいくためには今この瞬間からすべての人が自分にできることで地球環境の保全を意識することが大切です。

ぜひ、今回の記事で学んだことを身近な人にも拡散し、SDGsなアクションを一緒にやってみてくださいね。

ライター:相澤 かづき

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