
家庭菜園といえば、広大な土地が必要だったり、植物や野菜を育てる知識が必要だったりと、とてもハードルが高いものだと思われる方も多いのでは?
しかし、実は家庭菜園はプランターでも簡単にできるんです。ホームセンターで手軽に買える道具を用意し、基本的な知識さえ覚えれば、自分で育てた野菜や果物で毎日の食卓を彩ることもできます。
今回はプランターで始める家庭菜園の基礎知識とメリット、必要な道具に、9月・10月・11月に育てやすいおすすめの野菜・果物までを総まとめ。ぜひ、新たな趣味として家庭菜園を始めてみましょう!
プランターで家庭菜園をはじめる前に知っておくべき基礎知識
これまで植物を育てた経験が一度もない人は、なにから家庭菜園を始めればよいのか検討もつかないかもしれません。
まずは家庭菜園を始める前におさえておくべき、3つの基礎知識を解説します。合わせて、プランターによる家庭菜園のメリット・デメリットもまとめました。
土づくり

育てる植物によって、合う土は異なります。ホームセンターや100円均一でガーデニングコーナーを見ると「野菜の土」「観葉植物の土」などさまざまな種類の土が販売されているはずです。
土づくり、というとなんだか本格的に聞こえますが、要するに育てようと思っている植物に合わせた土を要すればいいだけです。
野菜を育てるなら野菜用の土を、花を育てるなら花に適した土を買ってきましょう。
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水やり

野菜や果物を育てるのに、絶対に必要なのが水やりです。畑で育つ植物には水やりは必要ありません。なぜなら雨が降るから。
しかし、プランターでの家庭菜園では、定期的に水やりをしないとせっかく植えた植物が枯れてしまいます。
なお、水の量は多すぎても少なすぎてもいけません。育てる野菜や果物に合わせて、最適な量を守りましょう。
日当たり

植物は光合成をしながら育つので、日当たりも重要です。家庭菜園を始める前にはプランターを設置する予定の場所の日当たりをチェックしておきましょう。
植物には直射日光を好むものもあれば、半日陰や日陰で育てるのに適したものものまでいろいろな種類があります。
その植物がどんな環境を好むのかは、種を購入する際に確認してくださいね。
プランターで家庭菜園をするメリットは?
プランターで家庭菜園をする最大のメリットは、広い庭がなくても始められる点です。プランターを設置できるスペースさえあれば、ベランダやバルコニーでも家庭菜園が楽しめます。
場所の移動も簡単です。日当たりに合わせてプランターの位置を変えたり、悪天候の日には室内に避難させたりできるので、突発的な強風や大雨にもすぐ対処できます。
プランターで家庭菜園をするデメリットは?
プランターでの家庭菜園におけるデメリットは、育てられる植物が限られることでしょう。大きく育つ野菜や果物、花はプランターでは育てられません。
最初はこぢんまりとしたスペースでの家庭菜園で満足できていたとしても、どんどんハマっていく可能性はあります。そうなったとき、プランターでの家庭菜園だと少し物足りなさを感じてしまうかもしれませんね。
コンパニオンプランツとは
コンパニオンプランツとは、相互によい効果をもたらす植物の組み合わせのことです。相性のよい植物同士を近くに植えることで、害虫による被害を抑えたり、病気を予防したり、お互いの生長を促す効果も期待できます。
身近なものではミニトマトとバジル、ズッキーニとマリーゴールド、ラディッシュとにんじんなどがコンパニオンプランツの関係です。
プランターで家庭菜園を始めるのに必要な道具
プランターで家庭菜園を始めるための基礎知識は分かりましたね。続いては、必要になる道具を紹介していきます。
いずれもホームセンターや100円均一で手に入るものばかりです。
鉢・プランター

一番に用意したいのが、植物を植える鉢やプランターです。育てる植物に合わせた大きさのものを購入しましょう。
おすすめのプランターは以下のようなものです。それぞれの特徴を確認し、自分が目指す家庭菜園のスタイルに合うものを選んでくださいね。
- プラスチック製…大きなものでも比較的軽く、移動がしやすい。
- 二重底プランター…水はけがよくなり、植物の根腐れを防げる。
- 底面給水プランター…底面の貯水部分より土が水を吸い上げ、給水ができる。頻繁な水やりが難しい方に。
用土

前述したとおり、育てる野菜や果物、花によって適した土は異なります。たとえば「野菜の土」といった名称で売られている用土は、野菜がおいしく育つように配合された培養土です。
また、植物には酸性土壌を好むもの、アルカリ土壌を好むものもあります。育てたい植物にはどんな用土が合うのか、調べてから購入しましょう。
肥料

立派で元気な野菜や果物を育てるなら、肥料も欠かせません。肥料にも種類があり、種や苗を植えるタイミングで与える元肥と、生長の過程で追加で与える追肥があります。
ホームセンターなどでは、元肥と追肥どちらにも使える肥料も売られていますので使いやすいものを選びましょう。
なお、すくすく育ってほしいからといって肥料をあげすぎるのは厳禁。植物が枯れる原因になることもありますよ。
薬剤

植物も病気になります。また、ときには害虫の被害に遭うことも。これらの事態に備えて薬剤も用意しておきましょう。
虫除けに病気の予防など、目的に合わせた薬剤を使いましょう。あまり薬剤を使いたくない場合は、前述したコンパニオンプランツの導入も検討してみてください。
じょうろ

じょうろはお好みのものでよいですが、シャワーのように水が出るもののほうが優しく水がかかるので、植物の葉や根を傷つけずに水やりができます。
家庭菜園で種まきや苗植えをする際には、たくさんの水が必要になります。プランター、用土と肥料を購入する際には、じょうろも忘れずに買うようにしてくださいね。
鉢底石・ネット

プランターに土を入れる前に、底に敷くのが鉢底石とネットです。プランターの水はけをよくするために必要になります。
鉢底石は土に埋まってためその必要性には気づきにくいですが、敷いておかないと根腐れを起こす可能性も。また、ネットは鉢底の穴から虫が侵入するのを防いでくれます。
縁の下の力持ち的な存在なので、必ず用意しておきましょう。
支柱

つるを伸ばして上に生長する野菜を育てる際に必要です。
家庭菜園の定番であるミニトマトや、えんどう、そら豆などを育てる際には必ず設置してください。
支柱がないと、これらの野菜は生長する過程で倒れてしまいます。せっかく大きく育ったのに倒れてしまうのは可哀想ですよね。
スコップ

プランターに土を敷くとき、種まきや苗植えをするとき、そして植え替えをするときなど、なにかと必要になるのがスコップです。
水を含んだ土は想像より重く感じます。土いじりの作業を楽に、効率よくするためにも、スコップを購入する際には実際手に持ってみて、持ちやすいと感じるものを選びましょう。
はさみ

野菜や果物の収穫のほか、伸び過ぎや葉や茎の選定にも使うはさみも手に馴染むものを用意するのがおすすめです。
また、切れ味が悪いものはストレスがかかりますし、植物にも余計なダメージを与えてしまいます。ちょっと奮発して、長く使えるよいものを購入してみるのもよいかもしれませんね。
初心者でも失敗しない家庭菜園のポイント
家庭菜園に必要な道具がそろったら、いよいよ植え付けです。その前に、初めてプランターで家庭菜園をする前におさえておきたい、失敗しないためのポイントを3つ解説します。
特に家庭菜園初心者の方は、基礎知識のひとつとして覚えておいてくださいね。
横30㎝のプランターに一苗を心がける
たくさんの野菜や果物を収穫したいからといって、狭いプランターの中にぎゅうぎゅうに種や苗を植えてもうまく育ちません。
実ができる植物を植えるなら、30cmのプランターに苗はひとつを目安にしましょう。
少ないと感じましたか?まだ苗は小さくても、育てば大きく、立派な実をつけてくれるはずなので、まずは静かに見守ってあげてください。
適切な水やりをする
夏場は特に、水やりを忘れると土がカラカラに乾いて植物が枯れてしまいます。それ以外の季節でも、適切な頻度での水やりを守りましょう。
水やりの基本は“土が乾いたらたっぷり”です。プランターの底から水が流れ出るまで、じょうろで土に水をかけます。なお、土の水はけが悪いと根腐れが心配なので、プランターは風通しのよい場所に置いてください。
薬剤やネットを使ってしっかり害虫予防
大きく育った野菜や果物が、害虫による被害で枯れてしまうと悲しいですよね。薬剤を使わずに家庭菜園をしたい方は多いでしょうが、初心者のうちは必要な薬剤を効果的に使うよう心がけるのも大切です。
また、鉢底からの虫の侵入を防ぐためにはネットを敷くのも忘れずに。
薬剤やネットを適切に使用し、大切な植物を、害虫や病気の被害から守ってあげましょう。
プランターで家庭菜園!おすすめの野菜・果物9選
さて、準備が整ったらいよいよ植え付けです。続いては、プランターでも育てられる初心者向きの野菜と果物を紹介します。
今回は9~11月に植えるとよい野菜、果物を3種ずつピックアップしました。初めての家庭菜園をぜひ成功させてくださいね!

9月に植える野菜・果物3選
まずは9月の植え付けがおすすめの野菜から紹介します。9月はまだ残暑が厳しい季節なので、土いじりをする際にはこまめな水分補給を心がけて、熱中症にご注意ください。
ラディッシュ
赤くて丸い見た目が可愛いラディッシュは、二十日大根と呼ばれるほど生長が早いのが特徴です。小さめのプランターでも育てられるので、初めての家庭菜園にはかなりおすすめといえるでしょう。
種まきのポイント | 指や棒で土に溝を作ります。複数の溝を作る場合、溝と溝の間隔は20~30cmほど空けましょう。 種は、溝に沿って1cm間隔を目安にまきます。種まきが終わったら、種の上に1cmほどの土を優しくかけてください。 |
育て方のコツ・注意点 | 発芽までは、土が乾かないように水やりをします。発芽後は、土が乾いたつどたっぷり水をあげましょう。 生長して葉が重なったら、大きなものを残してはさみで間引いてください。 |
収穫のタイミング | 種まきから1ヵ月ほどが収穫の目安になります。ひとつ抜いてみて、根が2〜3cmになっていたら食べ頃です! |
じゃがいも
肉じゃがにカレー、ポテトサラダなど定番料理に欠かせないじゃがいも。畑に植えて、深い土の中で育つイメージですが、なんとプランターでもしっかり収穫できるんです♪
種まきのポイント | じゃがいもは種芋を植えて育てます。30cmほど間隔を空け、10cmくらい土を掘って植えましょう。 なお、芽が出ているじゃがいもなら、種芋用として売られているものでなくても植えて育てることができます。 |
育て方のコツ・注意点 | プランターで育てる場合、頻繁な水やりはしなくても大丈夫です。むしろ水をやりすぎると根腐れを起こしやすくなります。 枯れないように水やりをしつつ、土はやや乾燥している状態を保ちましょう。 |
収穫のタイミング | 9月に植えれば、11月頃には収穫できます。葉や茎が茶色く枯れ始めたら収穫の合図ですよ。 |
ルッコラ
サラダにパスタ、炒めてもおいしいルッコラは、虫害を受けにくい特徴があり育てやすい野菜です。ごまのような香りと、ほのかな辛味と苦味が料理にアクセントを加えてくれます。
種まきのポイント | 1cm間隔で深さ1cmほどの穴を空け、種をまいたら上から5mm~1cmほどの土を優しくかぶせます。“深さ、間隔、かぶせる土はすべて1cm”で覚えましょう。 |
育て方のコツ・注意点 | 土が乾いたら水をたっぷりあげましょう。生長してきて葉が重なってきたら、大きな葉を残して間引きします。 小さな葉でも味はちゃんとルッコラなので、サラダやメイン料理の添え野菜として活用してください。 |
収穫のタイミング | 種まきして30~50日ほど経ち、葉が20cmくらいに育ったら食べ頃です。葉だけを切って収穫すると、また新しい葉が出てきて何度か収穫が楽しめます。 |
10月に植える野菜・果物3選
秋が深まる10月は、その涼しさもあり家庭菜園を始めやすい季節です。食欲の秋、読書の秋など“〇〇の秋”はたくさんありますが、今年はぜひ「家庭菜園の秋」にしませんか?
いちご
ケーキに乗っている果物の定番といえば?と聞かれて、真っ先にいちごを思い浮かべる人は多いでしょう。赤くてプリッとした甘酸っぱいいちごも、プランターでの家庭菜園で育つんです。
苗植えのポイント | いちごの苗を植える際には、茎の付け根を土に埋めないようにしましょう。茎が枝分かれし始めている部分が、土の上に出ているよう植えるのがポイントです。 ここを埋めてしまうと苗がうまく育ちません。 |
育て方のコツ・注意点 | 土は水はけのよいものを用意し、プランターは風通しと日当たりのよい場所に置いてあげてください。 また、プランターには多めに土を入れ、できた実がプランターの縁から外側へ垂れるよう調整しましょう。いちごの実は土に触れると腐りやすいです。 |
収穫のタイミング | 10月に植えれば、次の春には立派な実ができるでしょう。赤くて可愛い実ができたら収穫どきです! |
えんどう
豆も家庭菜園で育てられます♪
歯ごたえがあって甘いスナップエンドウ、シュウマイのチャープポイントになるグリンピース、卵とじや炒め物にしておいしい絹さやなど、これらはすべてエンドウ類です。
種まき・苗植えのポイント | 種から植える場合は、土に埋める前に一晩水につけて種に水を吸収させておきましょう。種でも苗でも、植えるときには間隔を15~20cmほど空けてください。 |
育て方のコツ・注意点 | エンドウはつるを伸ばして生長する植物です。上に向かって生長できるよう、プランターには支柱を立てましょう。 また、害虫による被害を受けやすいので、虫除けネットをかぶせる・薬剤を使うなどして対策をしてください。 |
収穫のタイミング | 冬を越え、春を迎えて5~6月頃に収穫できます。花が咲いたあと、2週間ほどで実ができるでしょう。 |
春菊
鍋料理に入れるとおいしい春菊!独特の苦味が好きな方も多いのでは?
種まきから収穫までの期間が短いので、生長が早い野菜を育てたいときにもおすすめですよ。
種まきのポイント | 春菊は発芽率がやや低めの野菜なので、種は多めにまきましょう。指や棒で土に溝を作り、1cm間隔で種をまいていきます。 溝と溝の間隔は、15cmほど空けておきましょう。 |
育て方のコツ・注意点 | 春菊を大きく育てるなら、定期的に間引く必要があります。葉が増えてきたらまず苗同士が2~3cm間隔になるよう間引き、しばらく経ったら5~6cm間隔になるようにまた間引いてください。 間引いた葉はもちろん食べられるので、おいしく料理してあげましょう。 |
収穫のタイミング | 植えてから2ヵ月ほどで収穫できます。ちょうど冬になっている頃なので、温かい鍋料理を楽しんでくださいね。 |
11月に植える野菜・果物3選
いよいよ11月。寒さとともに年の瀬が近づいてくる季節です。年内に収穫できる葉物野菜から、ふっくら大粒の豆、あの常備野菜まで3種ご紹介します。
ベビーリーフミックス
ベビーリーフミックスとは、複数の葉物野菜の種をあらかじめミックスした状態で売っている商品のことです。極端に暑い、寒い時期以外ならいつでも植えることができ、すぐ収穫できる大きさまで生長します。
種まきのポイント | 種まきはとても簡単で、種同士の間隔は特に気にせず土の上にばらまくだけでOKです。種をまいたあとは、軽く土をかぶせましょう。 仕上げに、手で土を上から押して、種と土を密着させるのがコツです。 |
育て方のコツ・注意点 | ベビーリーフミックスはたくさんの芽が出ます。プランターが密集してきたら大きく育っているものを残して間引きましょう。 間引いたものはちろん食べられます。 |
収穫のタイミング | 15cmほどの高さまで育ったら収穫どきです。数種類の葉物野菜が混ざった、栄養満点のサラダにして召し上がってくださいね♪ |
そら豆
シンプルに塩で茹でても、炊きたてのごはんと混ぜて食べてもおいしいそら豆。ほっこりふっくらした、優しい味わいですよね。
ポイントをおさえれば、家庭菜園でも大粒のそら豆が収穫できます!
苗植えのポイント | 11月に入ってからそら豆を植えるなら、種ではなく苗を選ぶのがよいでしょう。苗同士の間隔は、15~30cm空けて植えます。 |
育て方のコツ・注意点 | そら豆は寒さにあまり強くありません。植えたあとは、苗の上にトンネル型の支柱を立てて不織布で覆ったり、土に敷き藁をするなどして防寒対策をしましょう。 |
収穫のタイミング | 冬を越え、春になったらそら豆の花が咲きます。その後、1ヵ月ほどかけて少しずつサヤが大きくなり、下向きに垂れ下がったら収穫のタイミングです。 |
玉ねぎ
玉ねぎを常備しているご家庭は多いのでは?
煮込めばとろっと、炒めればシャキッとした食感が楽しめます。生でサラダにしたり、すりおろしてドレッシングにしたり、なにかと活躍する野菜ですよね。
苗植えのポイント | 初めて玉ねぎを家庭菜園で育てるなら、苗から植えるほうが初心者向きです。青々しく太い丈夫そうな苗を買ってきたら、深めのプランター(深さ25cm以上あるものがおすすめ)に15cm間隔で植えましょう。 |
育て方のコツ・注意点 | 玉ねぎは根腐れしやすい野菜なので、土は乾燥気味にするのを心がけてください。土が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをします。 |
収穫のタイミング | 翌春5~6月頃、葉がしおれて倒れていたら土の中で充分育った合図です。収穫した玉ねぎはいくつかまとめて紐で葉を結び、風通しのよい場所に吊るしておくと半年ほどもちます。 収穫したての新玉ねぎは、甘くてみずみずしく絶品ですよ♪ |
プランターへの植え付けの手順
初心者でも簡単に育てやすい野菜や果物を紹介したところで、最後に、植え付けの具体的な手順を解説していきます。
育てる植物によってコツやポイントは少しずつ違いますが、基本の流れとして覚えておきましょう。
鉢に鉢底石を敷く
空っぽのプランターにまず鉢底石を入れます。軽石で代用してもOKです。ネットも敷く場合は、鉢底石を入れる前に敷いておきましょう。
土の水はけや通気性をよくするために入れるものです。どうせ土で埋まる部分だからとこの手順を飛ばすと、せっかく植えた野菜や果物がうまく育たないかもしれませんよ。
土を入れる
育てる野菜や果物、花に合う土を入れましょう。必要なら、肥料もこのとき混ぜて入れます。
あとで水やりをするときに土があふれないよう、土を入れるのはプランターの縁から3cmほど下までにしてください。このプランターの縁から土までの余白をウォータースペースといいます。
種・苗を植える
いよいよ種まき・苗植えです!購入してきたパッケージの表示どおりに、適切な深さ、間隔で植えます。
苗はポットに入って販売されていることが多いです。ポットから出したときについている土は、崩さずそのまま植えましょう。
この土にはしっかり根が張っているので、無理に崩すと根を傷つけてしまいます。
支柱を立てる
つるを伸ばす植物を育てるなら、支柱を立ててください。市販されている支柱を使ってもよいですし、割り箸や、使い古した菜箸で代用してもかまいません。
苗に添えるように支柱を立て、安定するようにしてあげましょう。なお、せっかくの支柱が倒れないよう、しっかり土に差し込むのを忘れないでくださいね。
水やりをおこなう
ここでいよいよ初めての水やりです。プランターの縁にじょうろの注ぎ口をかけ、土全体に濡れるように水をかけます。
水やりして土の高さが下がったときは、またプランターの縁から3cmほどの高さまで土を足してください。さらに水を注ぎ、プランターの底から水が流れ出るのを確認できたらOKです。
プランターの置き場所は?
無事に種まき・苗植えが終わったら、プランターを日当たりと風通しのよいところへ設置しましょう。
なお、真夏の直射日光にあたりすぎると、葉が変色する“葉焼け”を起こすことがあります。あまりに日差しが強い場合は日除け対策も検討してください。
また、エアコンの室外機の前に置くのもNG。室外機から出る温風で葉が枯れてしまう可能性があります。
簡単プランターでおいしい家庭菜園生活を始めてみませんか?
プランターでの家庭菜園は、狭いスペースでも始められるうえに、育てられる植物の種類も意外と多く、新しい趣味としてもおすすめです。
自分で育てた野菜や果物は、愛着もありおいしさもひとしお!種まき・苗植えから始めて毎日こつこつと水やりをし、大きく育っていく植物の姿を眺めるのは感慨深いものですよ。
今回紹介した野菜や果物以外にも、簡単に育てられる初心者向けの植物はたくさんあります。この秋、プランターでの家庭菜園を始めて、おうち時間を充実させてみるのはいかがですか?
photo by LFCコンポストSDGsという言葉がトレンドの昨今、生ごみを“ごみ”として捨てるのではなく、“循環する資源”として再利用できるアイテム「コンポスト」に注目が集まっています。自宅で気軽に始められるコ[…]